欧州連合(EU)加盟国が各国の話題作を今年はオンラインで楽しめる「EUフィルムデーズ2020オンライン」の予告編が解禁され、各作品の監督からのメッセージ映像が到着した。

「映画で旅するヨーロッパ」をテーマに、日本初公開作品や見逃してしまった近作など、EU加盟国の映画を一挙に紹介する映画祭「EUフィルムデーズ」。今年は、新型コロナウィルスの感染拡大の防止と観客の安全を考慮する観点から、青山シアターにてオンライン映画祭として特別開催される。「EUフィルムデーズ2020オンライン」では、EU加盟国より20か国が参加、7作品の日本未公開作品や過去のEUフィルムデーズで好評だった作品など全21プログラムが配信される。

今年のラインナップには日本初公開が7作品が登場。1930年代、大恐慌時代のラトビアを舞台に、厳格な母と飲んだくれの父、優しい先生に囲まれて、貧しい中で感受性豊か成長する少女を描き、ラトビア最大の国際映画祭でグランプリを受賞した『ビッレ』。ヨーロッパ初のフェミニストの一人であり、オーストリア初の女性大臣となったヨハンナ・ドーナル、彼女の成功も失敗も赤裸々にしたオーストリアのドキュメンタリー『ヨハンナ・ドーナル 女性大臣・フェミニスト』。キプロス『スマグリング・ヘンドリックス』は、世界唯一の分断首都ニコシアで境界線を越えて逃げてしまった愛犬を連れ戻すため密輸を試みるコメディで、2018年トライベッカ映画祭グランプリを受賞しました。

また、ギリシャのレスボス島を美しく切り取りながら、若者たちの不器用な青春を描いた『メルテム―夏の嵐』、44歳になった自閉症の息子の将来のため備えようとする献身的な両親を記録したオランダのドキュメンタリー『ケースのためにできること』、職もない恋人もいない崖っぷち29歳の女性を描きスロヴェニアで高く評価された『ルーザーとしての私の最後の年』、そして孤独に暮らす老人がふとしたことで少年と出会い心癒されてゆくイタリアの『小さな灯り』。その他、魅力的なラインナップで全21作品が配信される。

予告編

さらに、「EUフィルムデーズ2020オンライン」に向けて、各作品の監督からメッセージが続々と到着している。

『ビッレ』イナーラ・コルマネ監督

『頑固じいさんとしあわせな時間』ティーナ・リュミ監督

『ヨハンナ・ドーナル 女性大臣・フェミニスト』ザビーネ・デルフリンガー監督

『パパは奮闘中!』ギヨーム・セネズ監督 

『リトル・マン』ラデク・ベラン監督 

『小さな灯り』ジョンニ・コスタンティーノ、ファビオ・バドラート監督

『ケースのためにできること』モニーク・ノルテ監督

『メルテム―夏の嵐』バジル・ドガニス監督

「EUフィルムデーズ2020オンライン」開催概要

期間:2020年6月12日(金)~25日(木)
配信: 青山シアター
視聴料金:
単品(全作品 ※ハンガリーを除く)300円(税込)
お得なプログラムパック(予定)各500円(税込)
A.ヨーロッパの逞しくしなやかな女性たち(3作品/ギリシャ、スロヴェニア、スペイン)
 B.20世紀に輝く人物ーその真実と嘘(3作品/オーストリア、ラトビア、ポルトガル)
 C.家族―悲喜こもごもの物語(3作品/ベルギー(フランス語)、フィンランド、キプロス)
 D.ミステリアスすぎる個性派たち(4作品/スウェーデン、イタリア、ベルギー(オランダ語)、ブルガリア)
 E.覚醒するドキュメンタリー(3作品/オランダ、ドイツ、クロアチア)
 F.期間限定パック(3作品/フランス、ポーランド、チェコ)
※購入・視聴可能期間は、青山シアター「EUフィルムデーズ2020オンライン」サイトにて近日発表。
 EUフィルムデーズ2020公式サイト