50年封印された“伝説の戦闘”を完全映画化した『デンジャー・クロース 極限着弾』の特別映像が解禁された。
オーストラリア軍108人が南ベトナムの農園地帯“ロングタン”で南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)2,000人に対峙した「ロングタンの戦い」。戦闘時間4時間に対して1日の損失はオーストラリア軍が戦ったベトナム戦史上最大という過酷な戦いだったにも関わらず、その功績は称えられることもなく50年ものあいだ封印されてきた伝説の戦闘だ。本作では、そのベトナム戦争での知られざる激戦を、オーストラリア映画界が総力を結集、リアルかつ臨場感満載に描き本格戦争映画に仕上げた。
今回、クリフ・ステンダーズ監督のインタビューとメイキング風景を収めた特別映像が解禁された。「作品の公正性や真実性にとってアフガニスタンの兵役経験者との仕事はとても貴重だった」と語るのは、オーストラリアを代表する映画監督クリフ・ステンダーズ。オーストラリア陸軍の専門家や兵役経験者らが制作の初期段階から参加し、セットや小道具製作、土嚢の準備にいたるまで全面サポート、さらに撮影中はエキストラとしても活躍してくれたと感謝の言葉を語っている。
メイキング映像では、兵士たちが爆破と噴煙の中を駆け抜けるシーンや、慰問コンサートで盛り上がるシーンの様子が見られる。『マッドマックス 怒りのデスロード』(15)や『ハクソー・リッジ』(16)などにも参加しているオーストラリアの名スタントコーディネーター キア・ベックが手がける兵役経験者の参加によってリアリティ満点に仕上がった迫力の戦闘シーンは必見だ。
続いて、主人公ハリー・スミス少佐を演じたトラヴィス・フィメルをはじめ、ルーク・ブレイシー、リチャード・ロクスバーグらの名前を挙げ、「すばらしいキャストに恵まれたよ」とハリウッドでも活躍する豪華オーストラリア俳優陣の演技を讃える。砂にまみれ、全身に水を浴びるなど過酷な撮影に挑んだキャスト陣は、実際に訓練へ参加し、軍の世界を体感して撮影に備えたという。
本作の製作にあたり、“事実に反しないこと” “物語を作り上げること”のバランスを重要視したと語る監督は、この戦いに参加した軍人がいるということを考慮し、許可を取ったうえで人物や物語を作り上げた。「“これは写真ではなく絵画だ”。戦いの伝承を吟遊詩人のように伝える。実際の出来事を印象画的に劇的に解釈したものだ。映画を見て、私たちの敬意を感じてもらえたらうれしい。彼らの戦いと犠牲への敬意を」と、徹底してこだわり抜いたリアリティと最大級の敬意を込めた作品が完成したと締めくくっている。
特別映像
映画『デンジャー・クロース 極限着弾』は2020年6月19日(金)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:クリフ・ステンダーズ
出演:トラヴィス・フィメル、ルーク・ブレイシー、リチャード・ロクスバーグ
配給:彩プロ
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