『MOTHER マザー』の完成披露舞台挨拶が6月15日(月)に都内で行われ、長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、大森立嗣監督が登壇した。
新型コロナウイルス感染防止対策のため、登壇者間の距離を保った状態で行われた今回のイベント。「久しぶりの公の場でうれしい気持ちです」と笑顔で挨拶した長澤に続き、本作でスクリーンデビューを果たした現役高校生の奥平は「すごい緊張するかと思ったんですけど、思ったより緊張しなくて逆に困ってます(笑)」と余裕の表情を浮かべ、会場を沸かせた。
距離を保ち、マスクをするなどの対策をしている取材陣を見渡した阿部は「人に会うのって本当にいいな」とコメントしつつ、「ここから見る景色は一生忘れないと思います」と以前とは違う会場の様子に驚いていた。
StayHome期間中には「映画を見て演技の勉強をしていた」という奥平だが、続く阿部は「おいしいラーメンの作り方とか勉強しました」と笑いを誘いつつ、「料理の腕は上がりましたか?」というMCの問いかけに、「・・・続かないんですよ(笑)漫画も、『鬼滅の刃』は4巻で止まってます。(韓国ドラマの)『梨泰院クラス』・・・2話くらいで終わってます」と流行り物が続かなかったことを明かし、「芝居が一番好きだと思いました」と笑顔を見せた。
本作で初共演となった長澤と阿部だが、「共演してみたいと思っていたので夢がかなった」と振り返り、阿部も「やっぱりすごいですよね。長澤まさみという人は・・・」とコメント。そんな2人と初共演した奥平は、阿部について『マルモのおきて』で阿部を知ったといい「自分の中ではじめに知った俳優さん」と明かし、「憧れの人と一番初めに共演できる」と興奮気味に振り返った。さらに「阿部さんの印象が強すぎて」という奥平は、長澤との初対面には「すごく顔が小さくて、すごくかわいかったので、まともに目があわせられなくて話せもしなくて・・・」と振り返った。
最後に長澤は「ハードな作品ですが、見た後に何か感じ取ってもらえるようなメッセージのある作品に仕上がったと思います」、奥平は「(登場人物のような状況が)もしかしたら身近にいるんじゃないかと、頭の奥底においておいてもらえると」、阿部は「ちょっとしたことだけで人を救えると思える映画です」と本作をアピールした。
ゆきずりの男たちと関係を持つことで、その場しのぎの生活をおくる自堕落で奔放な女・秋子。彼女の幼い息子・周平には、そんな母親しか頼るものはなく、社会の底辺で生き抜く母と息子の間に“ある感情”が生まれる。そして、成長した周平が起こした“凄惨な事件”。罪を犯してまで守りたかったものとは—。主演を務めた長澤まさみは社会の闇へ堕ちていく女に挑戦した。秋子と内縁の夫になるホスト・遼を阿部サダヲが演じる。監督を務めるのは『日日是好日』の大森立嗣。
【写真・文/編集部】
映画『MOTHER マザー』は2020年7月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:大森立嗣
出演:長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花
配給:スターサンズ/KADOKAWA
©2020「MOTHER」製作委員会