夢と家族の狭間でもがく彼女の歌声にきっと涙する―『ワイルド・ローズ』の本編冒頭映像が解禁された。
新進気鋭の女優、ジェシー・バックリーがその歌声を披露し、世界中のインディペンデント映画賞で作品賞・主演女優賞を受賞した本作。Rotten Tomatoesでは93%FRESHと高評価を獲得。実在の人物をモデルに生まれた本作で、全曲を自ら歌う主演に挑むのは、『ジュディ 虹の彼方に』(19)でのロザリン役で好演が光った英国の新鋭ジェシー・バックリー。母親役には、『リトル・ダンサー』(00)でアカデミー助演女優賞にノミネートされたジュリー・ウォルターズ。不器用な生き方しかできない主人公ローズ=リン・ハーラン。家族と葛藤しながらも支えられ、一度はあきらめたスター歌手になるという夢、自分らしいやり方で懸命にかなえようとする姿を、ジェシー・バックリーが圧巻の歌唱力と卓越した演技力で魅了する。
今回、本作の冒頭映像が解禁された。カントリー歌手としての成功を夢見るシングルマザーのローズ。不器用にしか生きれない彼女は、軽犯罪で刑務所に収監されていたが、いよいよ出所の日を迎える。部屋の壁に“カントリー・ミュージックの聖地”ナッシュビルの地図を貼り、音楽を聴きながらこの日を待ちわびていたローズ。「これでカントリーを聞かずに済む」と言う看守や、「あんたが次のドリー・パートンだ!」とカントリー・ミュージックの第一人者の名を挙げ激励を送る刑務所仲間たちに別れを告げ、ヘッドホンをしてバスに乗り込み家族と暮らすグラスゴーを目指すローズ。入所中も片時も音楽のことを忘れず、ナッシュビルに憧れを抱いていたローズが、これからどのような音楽を紡ぐのか期待が高まる映像となっている。
劇中で流れるのはグラスゴー出身のバンドであるプライマル・スクリーム「Country Girl」。もとはロックテイストの楽曲が、軽快なカントリー・ミュージックとして見事に昇華され、主演のジェシー・バックリーによって歌いあげられる。「盗みをしたし罪も犯した この魂は汚れてる それでも生きていかなきゃ」という歌詞が、刑務所を出所し再出発を図るローズの気持ちとリンクし、より物語に臨場感を与える。
プロデューサーのフェイ・ワードは「映画はバックリーの『Country Girl』から始まります。グラスゴーのバンドで、私たちをローズの世界へ正しく誘います。とてもローズらし生々しさがあります」と映画の始まりにピッタリなこの楽曲に太鼓判を押す。賞レースを席巻した話題の主題歌「GLASGOW」の他にも、ローズの力強く美しい楽曲が散りばめられた本作に注目だ。
本編冒頭映像
映画『ワイルド・ローズ』は2020年6月26日(金)より全国で公開!
監督:トム・ハーパー
出演:ジェシー・バックリー、ソフィー・オコネドー、ジュリー・ウォルターズ
配給:ショウゲート
©Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018