図書館を舞台に人間模様と奇跡の瞬間を映し出す笑いと涙の感動ドラマ『パブリック 図書館の奇跡』の場面写真が解禁された。
本作は、図書館という誰もが利用したことのある身近で物静かな空間を舞台にした“あっと驚く”ヒューマン・ドラマ。記録的な大寒波の到来により、緊急シェルターがいっぱいで行き場がないホームレスの集団が図書館のワンフロアを占拠。突如勃発した大騒動に巻き込まれたひとりの図書館員の奮闘を軸に、予測不可能にして笑いと涙たっぷりのストーリーが展開していく。ある新聞記事に着想を得て、本作の完成までに11年の歳月を費やした監督はエミリオ・エステベス。主演も兼任し、念願のプロジェクトを実現させたエステベス監督のもとに、実力派揃いの個性豊かなキャストが集結。アレック・ボールドウィン、クリスチャン・スレイター、ジェフリー・ライトなど往年の名俳優たちから、テイラー・シリング、ジェナ・マローンなど旬の顔まで、極上のアンサンブル劇を繰り広げる。
本作では、監督、脚本に加え、主演であるシンシナティの公共図書館で働く図書館員、スチュアート・グッドソンを演じるエミリオ・エステベス。『地獄の黙示録』(79)ウィラード大尉役で一躍有名になった俳優マーティン・シーンと、女優兼プロデューサーのジャネット・シーンの長男として知られるエミリオ、弟は『プラトーン』(86)、『ウォール街』(87)、『メジャーリーグ』(89)に出演、2000年代にはTVドラマシリーズにも活躍の場を広げ、お騒がせ俳優としても名高いチャーリー・シーンと、マーティンが監督した『ミリタリー・ブルース』(90)、エミリオが脚本の『BAD/傷だらけの疾走』(85)に出演のラモン・エステベス。そして妹は『レディ・ジェイソン/地獄のキャンプ』(88)出演のレネ・エステベス。家族全員が俳優業に携わり、芸能一家としても有名である。
そんなエミリオは、16歳で俳優活動をスタートさせ『テックス』(82)で映画デビュー。フランシス・フォード・コッポラ監督『アウトサイダー』(83)、ジョエル・シューマカー監督『セント・エルモス・ファイアー』(85)、ジョン・ヒューズ監督『ブレックファスト・クラブ』(85)に立て続けに出演し、ハリウッド青春映画スターの一団の総称“ブラット・パック”の中心人物として一世を風靡。俳優業だけではなく、『ウィズダム/夢のかけら』(86)では若干23歳で初監督、脚本、主演を務め、ロバート・F・ケネディ暗殺事件を題材にした歴史群像ドラマ『ボビー』ではゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、聖地巡礼の旅を描いたロードムービー『星の旅人たち』では、円熟味すら感じさせる作風を披露、その後も監督としてのキャリアを積み重ねている。
本作は、2007年の「ロサンゼルス・タイムズ」に掲載された元ソルトレイクシティー公立図書館アシスタントディレクター、チップ・ウォードによる新聞記事から着想を得て、完成までに11年の歳月を費やした意欲作となる。制作にあたりエミリオは、「図書館へ行き、座って静かに人々を観察したよ。恐らくこの世の中で公共図書館ほど人間観察に適した場所はないだろうね。図書館で映画を撮るためだと意図を伝えると、当然図書館の職員や担当者からは疑いと歓迎の両方の反応があった。だが最終的には内部の仕事や図書館員の日々のルーティーンを見せてもらえるようになった。するとすぐに、現代において、図書館員は事実上のソーシャルワーカーであり救急隊員だ。オピオイド過剰使用時の救命薬の取り扱い訓練を図書館員が受けるケースも珍しくない」と当時を振り返っている。
今回解禁されたエミリオの場面写真では、舞台である公共図書館の廊下を物憂げに歩く姿や、検察官のデイヴィス(クリスチャン・スレイター)から会議室に呼び出され、“体臭”を理由に退館を求められた男性の写真を示され問い詰められる姿、隣人アンジェラ(テイラー・シリング)と室内栽培しているトマトの前での微笑ましい場面、そのトマトを店で買ったプレーンピザにのせる堅実的な一面を感じさせるチャーミングなシーンが到着した。
『ブレックファスト・クラブ』で、図書室への居残りを命じられるやんちゃな高校生を演じたエステベスが、図書館を舞台にどういった作品を撮り上げたのか。エミリオ・エステベスの監督史上の最高傑作に注目だ。
映画『パブリック 図書館の奇跡』は2020年7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
製作・監督・脚本・主演:エミリオ・エステベス
出演:アレック・ボールドウィン、テイラー・シリング、クリスチャン・スレイター、ジェフリー・ライト、ジェナ・マローン、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、チェ・“ライムフェスト”・スミス
配給:ロングライド
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