石橋蓮司主演×阪本順治監督のハードボイルドコメディ『一度も撃ってません』の公開直前!男の映画談義トークイベントが6月下旬に実施され、阪本順治監督、妻夫木聡、MCとして笠井信輔がリモートで参加した。
阪本順治監督が最新作で描く“男”は、昼間は妻にタジタジ、ハードボイルド気取りばかりでなんだか頼りない小説家・・・。しかもここ数年原稿は採用されず発行してもらえないまま。だがしかし、夜になると、チマタで噂の伝説の殺し屋なのでは・・・と囁かれる御年74歳の主人公。昼と夜の顔を持ち合わせるそんなキャラ濃いめの市川進/御前零児(ペンネーム)役に抜擢されたのは、コメディ、ヒューマンドラマ、サスペンスなどジャンルを問わずに多くの作品に起用され続け、18年ぶりの映画主演作となる石橋蓮司。
公開を直前に控えた6月下旬、阪本順治監督、本作出演で謎のキーパーソン今西役を演じる妻夫木聡、そして退院後映画MCとしては初仕事となる笠井信輔が自宅からリモートの形で“男の映画談義“トークイベントに参加した。イベントは、主演を務めた石橋蓮司の魅力、改めて妻夫木や笠井アナから見た本作の見どころや、制作のマル秘エピソードなど、盛りだくさんの内容となった。
主演・石橋蓮司の現場での様子について、妻夫木は「いつもだったら、もう少し現場でも話すイメージだったんですけど、今回は現場でずっと(だまって・考える感じで)座っているイメージの方が強かった」、阪本監督は「でも、ブーブー言っていましたよ(笑)朝から夜までの撮影だし台詞もたくさんあるし、やることが多いと。当然小説家役だからパソコンを打つんですけど、蓮司さんはパソコン打った事がないので、ずっと『一度も打ってません』って言っていました(笑)」と、78歳の石橋の可愛らしいエピソードに一同爆笑。
また、妻夫木の役どころについて、笠井は「かなり慣れた手つきで銃をいじっていて、どういう事なのかなと思って観ていたんですよ」、妻夫木は「銃のレプリカをお借りして、ずっと家で練習をしていた。妻に、銃の事を言わず持ち帰っていたもので、ビックリしていましたね」と、制作の秘話も飛び出した。
さらに、石橋蓮司、岸部一徳、桃井かおりの3人がバーで酒を交わすシーンについて、妻夫木は「どこまでが台本で、どこまでがアドリブなんだろうと、スゴイ気になったところではありました、特に桃井さんのお芝居が。主要なメンバー以外で、脇を固めている酒場の中にいる人全員が、そのバーのちゃんとした“常連”になっているんですよね。この空気感が素晴らしいな、と思いましたね」と、妻夫木がひとりの観客として魅了を感じたポイントについても語った。
笠井は「(退院後)まだ本調子じゃないな、と感じる。でもそれは、まだリモートだからなんですよ。そっち(監督と妻夫木のもと)へ行ったら、2人を喰う勢いでしゃべっちゃうと思うので、(今日は)これでちょうど良かったかもしれない(笑)早く映画館に行きたくて仕方が無い訳ですよ、昨年のスター・ウォーズの最終話(12月)の公開日から入院して、退院したら終わってましたからね。あんなに楽しみにしていたのに。“映画”というものに、映画館の中で浸りたい思いでいっぱいでございます」と、まだ完全復帰とはいかないが、すぐにでもカメラの前で動き出せる勢いで、笑いたっぷりの映画談義に花を咲かせた。
映画『一度も撃ってません』は2020年7月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷、新宿武蔵野館ほか全国で公開!
監督:阪本順治
出演:石橋蓮司、大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、妻夫木聡、新崎人生、井上真央、柄本明、寛一郎、前田亜季、渋川清彦、小野武彦、柄本佑、濱田マリ、堀部圭亮、原田麻由
配給:キノフィルムズ
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