騒乱のさなかの1977年のニューヨークを舞台としたマインドブレイク・スリラー『THE WOLF HOUR(原題)』が『ウルフ・アワー』の邦題で7月31日(金)より公開されることが決定した。

治安が全米最悪だった1977年のニューヨーク、空き家となった集合住宅が立ち並び、保険金目当ての放火や暴動、強盗も多発。街にはドラッグが蔓延し、街路には麻薬やアルコールに溺れた人々がのさばる無法地帯。その中でも最も危険な地区とされたサウスブロンクス地区が本作の舞台。1976年から1977年にかけ、ニューヨークで若い女性を中心に13人を襲撃し、うち6人を殺害した連続殺人鬼“サムの息子”の存在が、街を恐怖のどん底に陥れていた。加えて、1977年にニューヨーク大停電も発生し、街にバイオレンスの嵐が蔓延していく―。そんなサウスブロンクスのアパートで、過去のトラウマから外界への恐怖心を植え付けられ、自宅に閉じこもって暮らす女流作家のジューン。彼女が体験する、凄絶な体験をスリリングに描き切り、サンダンス映画祭で正式上映されるなど高い評価を得た本作。

主人公ジューンを演じるのは『インポッシブル』(12)と『21グラム』(13)で2年連続アカデミー賞主演女優賞ノミネートを果たしたハリウッドを代表する名女優ナオミ・ワッツ。製作総指揮も兼任した本作では、彼女がスターダムを駆け上がるきっかけとなった、デヴィッド・リンチ監督による『マルホランド・ドライブ』(01)さながらの深い深い闇に堕ちてゆく女性を熱演している。

併せて解禁された予告編には、外界から隔絶して自宅に閉じこもる作家が次第に追い込まれていく姿が緊張感十分に捉えられている。

ストーリー

記録的な猛暑を迎えたニューヨーク。治安の悪化により暴徒と化した市民が至るところで略奪を繰り返し、さらに女性ばかりを狙う連続殺人鬼の出現が街に暗い影を落としていた。ブロンクスに暮らす女流作家のジューンは、カウンターカルチャーの旗手として輝かしいキャリアを築いてきたが、ある事件をきっかけで筆を断ち、それ以来外界と隔絶し、自宅に閉じこもっていた。ある日、ジューンの暮らすアパートのブザーがけたたましく鳴り響く。一体、誰が彼女を訪ねてきたのか?そのブザーは、彼女を待ち受ける地獄の始まりにすぎなかった・・・。

映画『ウルフ・アワー』は2020年7月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020 延長戦」にて公開!
監督・脚本:アリステア・バンクス・グリフィン
出演:ナオミ・ワッツ、ジェニファー・イーリー、エモリー・コーエン、ケルヴィン・ハリソン・Jr
配給:クロックワークス(R15+)
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