作家ジャック・ロンドンの自伝的小説をイタリアを舞台に映画化した『Martin Eden(原題)』が『マーティン・エデン』の邦題で9月より公開されることが決定した。

労働者階級出身ながら若き日の破天荒な生活を経て大作家になるというアメリカン・ドリームの体現者である作家ジャック・ロンドンの自伝的小説を、魂を揺さぶる感動巨編に昇華した本作。貧しい船乗りの青年マーティンは、上流階級の娘エレナと出会い恋に落ち、文学に目覚める。激動する時代、労働者地区に生まれ育った無学の青年は、運命の出会いに導かれて文学にのめり込んでいく。作家になるという夢に向かい一心不乱に己の道を突き進むが、生活は困窮し恋人の理解も得られない。絶望にかられてすべてを諦めようとした矢先、彼の運命は一変する。果たして彼を待ち受けるのは希望か、絶望か――。

2019年にヴェネチア国際映画祭ワールドプレミアで初披露され、主人公を全身全霊で演じたルカ・マリネッリが、『ジョーカー』(19)のホアキン・フェニックスを抑えて男優賞に輝いた本作。監督は、2019年トロント国際映画祭審査員プラットフォーム賞、2020年イタリア・アカデミー賞脚色賞を受賞したピエトロ・マルチェッロ。

マーティンを演じるのは、“イタリアのアラン・ドロン”と称されるルカ・マリネッリ。『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(17)での怪演も記憶に新しく、7月10日に公開されたばかりのNetflix映画『オールド・ガード』ではシャーリーズ・セロン率いる特殊部隊の一員を演じるなど今最も話題の俳優だ。

今回解禁された予告編は、ルカ・マリネッリが男優賞を受賞したヴェネチア国際映画祭授賞式の様子で幕をあける。「世界は私より強い。私は身を挺してその力に抗うしかない」―貧しい船乗りのマーティンは、上流階級の娘エレナと出会う。それは運命の恋、文学への目覚めとなる。作家になると決意した彼はがむしゃらに書き続けるが、応募した作品はすべて送り返されてくる。生活に窮したマーティンの前に、「社会主義は君の描いたものに意義を与える」と諭す人物が現れ、彼の人生に大きな転機をもたらすことになる。激動する時代、迫り来る貧困を前に、「こんな世界を描くのは恥ずべきか?」と叫ぶマーティンの先に待ち受ける運命とは・・・。

予告編

ストーリー

イタリア、ナポリの労働者地区で生まれ育った貧しい船乗りのマーティンは、ブルジョワの娘エレナに恋したことから文学の世界に目覚め、独学で作家を志すようになる。幾多の障壁と挫折を乗り越えてついに名声と富を手にするが・・・。果たして彼を待ち受けるのは希望か、絶望か―。

映画『マーティン・エデン』は2020年9月よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開!
監督・脚本:ピエトロ・マルチェッロ
出演:ルカ・マリネッリ、ジェシカ・クレッシー、デニーズ・サルディスコ、ヴィンチェンツォ・ネモラート、カルロ・チェッキ
配給:ミモザフィルムズ
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