オリヴィア・ワイルド初監督作品『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』の本編冒頭映像が解禁された。

女優オリヴィア・ワイルドの監督デビュー作である本作。ヒロインのエイミーとモリーをとびきりチャーミングに演じ一躍ブレイクを果たしたのは、俳優ジョナ・ヒルの妹で、本作でゴールデングローブ賞コメディ・ミュージカル部門主演女優賞にノミネートされたビーニー・フェルドスタインと、実力派ケイトリン・デヴァー。監督のオリヴィアも、本作が評価され、次回作にメジャースタジオ配給で、アトランタ五輪女子体操選手の実話の映画化を控えるなど、近年活躍の目覚ましい女性監督の筆頭に躍り出た。

今回、本作の本編冒頭1分半の映像が解禁された。穏やかな朝、自己啓発オーディオで精神統一をはかるモリー(ビーニー・フェルドスタイン)。「あなたの能力を疑った連中を見下ろすの。奴らは負け犬。アホどもにギャフンと言わせてやりましょ」と、強い口調で言う女性の声と共に、モリーは覚醒したように目を光らせて、矯正器具を取り外すシーンから本編は始まる。

愛車のボルボでモリーを出迎えるのは大親友のエイミー(ケイトリン・デヴァー)。謎のダンスで登場するモリーに乗っかって、こちらも不気味なダンス攻撃を仕掛けるエイミー、勝負のつかない世にもぬるいダンスバトルが繰り広げられる。「久しぶり。やっと会えたね。」と笑顔で言うエイミーだが、続けて「1日ぶり」と、拍子抜けだがあまりの仲の良さが愛おしい。そして2人は高校へと出発する。

エイミーの愛車の後ろに貼られているステッカーの数々にも注目だ。「Life Begins at Perception(人生は知覚から始まる)」などと並んで貼られる「STILL A NASTY WOMAN!」というワードは、2016年の大統領選最中のアメリカで、ドナルド・トランプ現米大統領がヒラリー・クリントン氏に対して言い放った「なんて嫌な女だ!」という言葉を受けて、クリントン支持者の女性たちが掲げ始めた「私たちはいまだに嫌な女だ!」という皮肉たっぷりのスローガンである。エイミーの政治的思想もこういった小物からイメージできる。

一方、モリーの夢も史上最年少で最高裁判事になることで、冒頭映像の部屋に飾っている写真には、元弁護士のキャリアを持つミシェル・オバマや、「RBG」 ことアメリカ最高齢の女性最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの写真が飾られている。本編にはまだまだそんな登場人物のキャラクターが深堀できる小ネタが隠れている。

本編冒頭映像

映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は2020年8月21日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督:オリヴィア・ワイルド
出演:ケイトリン・デヴァー、ビーニー・フェルドスタイン、ジェシカ・ウィリアムズ、リサ・クドロー、ウィル・フォーテ、ジェイソン・サダイキス、ビリー・ロード、ダイアナ・シルバーズ、モリー・ゴードン、ノア・ガルビン、オースティン・クルート、ヴィクトリア・ルエスガ、エデゥアルド・フランコ、ニコ・ヒラガ、メイソン・グッディング
配給:ロングライド
© 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.