『狂武蔵』の完成披露イベントが8月5日(水)に都内で行われ、坂口拓、山﨑賢人、下村勇ニ監督が登壇した。

9年前に撮影された幻の“侍映画”に、山﨑賢人らが参加して追加撮影が行われ完成した本作。『キングダム』などでアクション監督を務めた下村勇ニが監督を務めた。たった1人で400人を斬り捨てるという本作の撮影時には「好きにやっていい」と相手に伝え、「開始5分で指が折れて、体力がゼロになっていた。中盤で肋骨が折れ、撮影が終わったら奥歯が4本砂のように崩れた」とその壮絶すぎる撮影を振り返った。

その坂口が出演した『キングダム』で主演の山﨑と出会い、追加撮影を行うことで完成に導かれた。撮影は『キングダム』が公開される直前となる昨年3月に2日間かけて行われた。本作に参加したことについて山﨑は「拓さんと『キングダム』で1分間の立ち回りをやらせていただいたときに、本当に“戦う”ということを感じて、その拓さんがあるのは『狂武蔵』があったからだと思った。復活させたいという話を聞いたときに、自分で力になれれば絶対にやりたいと思いました」とその気持ちを明かした。

イベントでは坂口による剣術指南と実演が行われ、坂口には“もし完成披露イベント中に襲われたら?”というテーマも出された。さらに終盤では坂口と親交の深い格闘家の朝倉海とZOOMでつなぎ、エールが贈られる場面もあった。

最後に坂口は「これからも侍を表現していけたらと思っています。『狂武蔵』はそのスタートで、次の侍ものに向けてもっといきたいですし、77分間見たらきっと何か心に残ると思います。こういう時期だからこそ見てもらいたい」と本作をアピールした。

アクション映画『RE:BORN』で主演し、常に日本のアクションシーンを牽引し続ける坂口拓。彼が9年前に撮影し、日の目を見ぬまま眠っていた幻の“侍映画”がついに公開される。『GANTZ』『キングダム』シリーズのアクション監督を務めた下村勇ニがメガホンをとり、77分ワンシーン・ワンカットで撮影、坂口がたった独りで400人の相手を斬り捨てるという前代未聞かつ実験的とも言えるアクションに挑戦。撮影中に坂口は、共演者に対して「本気でかかってこい!手を抜いたら殺す!」と周囲に圧をかけ撮影に臨み、その結果、リアルな緊張感の中、400人と本気で殺し合う宮本武蔵の姿を演じ切った。坂口拓が命を削って挑んだ鬼気迫るアクション映像は、まさに必見だ。

【写真・文/編集部】

映画『狂武蔵』は2020年8月21日(金)より全国で公開!
監督:下村勇二
出演:TAK∴(坂口拓)、山﨑賢人、斎藤洋介、樋浦勉
配給:アルバトロス・フィルム
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