世界中の映画祭で絶賛された話題作『ハニーボーイ』の本編映像が解禁された。

人気子役として活躍する12歳のオーティオスは、マネージャーを務める愛情表現が不器用な父・ジェームズに振り回され、ぶつかり合う日々の中で、そんなオーティスを心配する保護観察官のトム、モーテルに住む隣人の少女、撮影現場の大人たちとの出会いを経て、成長していく感動の物語。12歳のオーティスを演じるのは、『ワンダー 君は太陽』、『クワイエット・プレイス』シリーズ、『フォードvsフェラーリ』などで存在感を放つノア・ジュプ。トラブルを抱える家族や周りの大人たちとの間でままならない日々をどうにか懸命に取り繕い、背伸びして頑張る姿は、愛らしく切なく健気で観る者の胸を締め付ける。10年後のオーティスを演じるのはルーカス・ヘッジズ、父親ジェームズをシャイア・ラブーフが演じる。

今回解禁された本編映像は、シャイア・ラブーフ演じる父親ジェームズとノア・ジュプ演じるオーティスがトランプゲームのジンラミーをしているシーン。最初は仲睦まじい2人に見えるが勝敗がついた途端、微妙な空気が流れ始める。得意げな様子のオーティスに、ジェームズは感情を荒ぶるが、オーティスは、また始まったと言わんばかりに首をうなだれる。ぶっきらぼうなジェームズに親子らしいスキンシップを要求する健気なオーティスが切ない。

わが子に対して言葉を選ばず、勝つためなら手段を選ばないジェームズ、冷静に戦局を見定めるオーティス。
一見仲の良い親子関係を映す場面だが、突然感情を爆発させる大人になりきれていないジェームズと、逆に冷静で大人ならざるをえないオーティスの対比がよく顕れた場面となっている。

全編を通して、思いはあるのにすれ違う複雑な父子関係が描かれる本作だが、撮影期間中は、ノア・ジュプ、シャイア・ラブーフ、そしてルーカス・ヘッジズの3人は、多くの時間を過ごして親しい関係を築いていったという。ジュプは、家族とともにしばらくのあいだ、ラブーフのもとで暮らし、野球観戦を一緒にしたり、 ジャグリングを教わったり、ジンラミーやマジック:ザ・ギャザリングという名前のトランプゲームをして遊び、交流を深めていったようだ。

ジュプは「シャイアのことを友達と呼べることを誇りに思っています。演技について多くのことを学び、シャイアに守ってもらっているってすごく感じました。僕がこれまで会った人たちの中で、一番エキサイティングで、優しくて、面白い人です。また共演する機会があればいいなと思います」とシャイアとの親密な関係を披露、父子の関係というよりは、友人のような距離感だったようだ。本編とは違い実際のカードゲームでジュプはラブーフに一度も彼に勝てたことがないとも語っている。

本編映像

映画『ハニーボーイ』は2020年8月7日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督:アルマ・ハレル
出演:ノア・ジュプ、ルーカス・ヘッジズ、シャイア・ラブーフ
配給:ギャガ
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