思い出の写真を使った特別映像に浜辺美波「もっと楽しんでおけばよかったな」―『思い、思われ、ふり、ふられ』初日舞台挨拶

実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』の初日舞台挨拶が8月14日（金）に都内で行われ、浜辺美波、北村匠海、福本莉子、赤楚衛二、三木孝浩監督が登壇した。

舞台挨拶が行われた会場は無観客で、全国111の劇場でライブビューイングが行われた今回の舞台挨拶。「無事に公開できるのか、公開しても見てもらえるのかと不安はあった」と複雑な心境を明かしつつ、「無事に公開できるうれしさをかみしめています」と笑顔を見せた浜辺。北村も「僕らが想像している以上の方がカメラの向こうにいて、それが日本中に広がっているのは不思議な感覚」と公開を喜んだ。

終始和やかな空気で行われた舞台挨拶だが、「いい意味で一体感があります」という浜辺。撮影現場でも「みんなマイペース。マイペースがカチッとハマると勢いが増す」という北村の言葉通り、「ちょっとスイッチが入るとそこに向かって全力を尽くす」とチームワークが抜群だったことを明かした浜辺。さらに赤楚は「一体感もありましたし、居心地もよかった」と振り返った。

映画の内容にちなんで、“夏の理想のデート”を聞かれたキャストたち。浜辺は「夏祭りは一番憧れ」と明かし、「地元のお祭りだと知り合いがいるじゃないですか。恥ずかしいからお面を買って、かぶってバレないように歩く」とプランを語ると、北村からは「年々妄想の力が強まっている気がしますね（笑）」とツッコミが入るが、さらにお面の種類について「猫とか狐とかを選んで・・・狐と狸でもののけチックな不思議な雰囲気を出しながら」とさらに妄想が膨らんでいる様子だった。

また、キャスト自身の“夏の思い出の写真”が公開され、高校3年生の文化祭の写真を披露した赤楚、中学1年生のサッカー部での夏合宿の写真を披露した福本。北村は、自身が所属するダンスロックバンドDISH//の矢部昌暉との写真を披露し、「3年間彼との思い出しかない」と仲の良さをうかがわせた。浜辺は修学旅行でテーマパークを訪れた際の写真を披露し、当時役で金髪にしていたものの校則で禁じられていることからカツラをかぶっていたことを明かし会場を沸かせた。

舞台挨拶では、SNSで寄せられた“思い出写真・動画”を三木監督自身が本作主題歌「115万キロのフィルム」に載せて特別映像を公開。多くの思い出写真が次々と流れる映像に、思わず涙が零れ落ちる浜辺。上映が終わると「めっちゃ素敵だなと思って・・・。私中学生の写真がなくて、写真って撮っておくとすごく素敵な青春でいいなと。もっと楽しんでおけばよかったなと思った」と言葉を振り絞った。

最後に浜辺は「こんな時期だからこそいろんな方に届けたい作品です。この映画を見て、4人の思いだったり、青春に共感して、見ていただいた方のきずなが深まる作品になれば」、北村は「もっと大事にできた時間があったのにって後悔しないような夏をこの映画で感じてほしい。この映画でもっと青春時代を楽しんでおけばよかったと思いましたし、大人は懐かしい日々を思い出させる映画です。みんなのこの夏の心にとどまる映画になれば」と本作をアピールした。

咲坂伊緒が描いた大人気少女コミックを実写とアニメーションにてW映画化する本プロジェクト。偶然出会ったタイプの全く違う朱里と由奈、朱里の義理の弟の理央と由奈の幼馴染の和臣は同じマンションに住み同じ学校に通う高校1年生。理央に憧れる由奈、朱里に言えない想いを抱える理央、秘密を抱える朱里、ある秘密を目撃してしまった和臣。それぞれの思いは複雑に絡み合い、相手を思えば思うほどすれ違っていき―切なすぎる恋が動き出す。実写版の1人目のヒロイン・山本朱里を浜辺美波、2人目のヒロイン・市原由奈を福本莉子、山本理央を北村匠海、乾和臣を赤楚衛二が演じる。監督を務めるのは、青春・恋愛映画の名匠三木孝浩。

【写真・文／編集部】