和歌山を舞台に若い男女の切ない逃避行を描く映画『ソワレ』の特別映像が解禁された。

豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回目のプロデュース作品である本作。世界からも注目を集める外山文治監督が、和歌山を舞台に描いたオリジナル作品。主人公・翔太を演じる実力派俳優・村上虹郎と、100人以上のオーディションから大抜擢され、インディーズ映画で最注目の新星・芋生悠の2人をW主演に迎え、若い男女の切ない逃避行を映し出す。

本作で芋生悠が演じたのは、父親から想像を絶する暴力を受け、トラウマを抱えながら、ひっそりと高齢者介護施設で働くタカラという女性。怒ることも、笑うことなく、何かを諦めたように、ただ静かに日々を繰り返すだけの生活を送っていた中で、村上虹郎演じる翔太と出会い、ある事件をきっかけに、逃避行へ走る、という複雑な事情を抱えた難しい役どころだ。

そんな難しい役どころを難なく演じ、独特の存在感で強烈な印象を残す彼女は、100人を超えるオーディションを経て大抜擢された期待の新星。今回解禁された映像の中では、村上と実演したというとオーディション当時の思い出や撮影当時を振り返りながら、本作への出演を「出会うべくして出会った作品」「自分にとって必然だった」と明かしている。

本作で初めて映画プロデュースに挑んだ豊原は、芋生のことを「令和においては非常に貴重な女優」と絶賛。同じく、本作のアソシエイトプロデューサーとして名を連ね、自身も女優として活躍し続けてきた小泉も「『青春の殺人者』の原田美枝子さんとか、そういうたくましさや強さが見える。こういう女優さんに久々に出逢った」と、儚くもありながら、どこか力強さを感じさせる、芋生の世界観に魅了されたようだ。タカラ役を芋生に演じてもらうことに一番のこだわりを持っていたという外山監督は、「クランクインする前に「芋生しかいないと思って(脚本)書いたから」とアテ書きするほどの期待を寄せていたとか。

日本映画を担う若手俳優として一身に期待を背負い、W主演として本作を引っ張っていった村上からも、「(タカラ役は)芋生さんしかいなかった」「この映画の魅力」と、共演者として最高と言える賛辞が贈られている。

特別映像

映画『ソワレ』は2020年8月28日(金)より全国で公開!
監督・脚本:外山文治
出演:村上虹郎、芋生悠、岡部たかし、康すおん、塚原大助、花王おさむ、田川可奈美、江口のりこ、石橋けい、山本浩司
配給:東京テアトル
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