『窮鼠はチーズの夢を見る』の夏休み限定イベントが8月26日(水)に都内で行われ、大倉忠義、成田凌、行定勲監督が登壇した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開が延期された本作だが、9月11日に公開日が決定していることについて「みなさんに届くのが予想より早くうれしい」と笑顔を見せる大倉だが、マスコミがソーシャルディスタンスを維持して着席している客席を見渡し「まばらな感じで、注目していただいているのかなと心配になります(笑)」とジョークを交えて会場を沸かせた。成田も「いいタイミングで公開されるんじゃないかなと思っています。みなさんの心にも入ってきてくれると思っています」と公開を喜んだ。
MCから成田演じる“今ヶ瀬がかわいい”という話題を振られると、大倉は「見た人は純粋に今ヶ瀬の表情がかわいいってなるんですけど、(自身が演じた)恭一になると違う。映画を見て、“こんなにウルウルしていたのか”と。やってると違うんですけどね」とその立場によって違う見え方があったことを明かした。
そんな“ウルウル目”について成田は「まとっている空気、オーラが濡れていたいと思った」と振り返り、これに行定監督は「大倉忠義という存在もある。それが反映されている」と2人の関係性が生む演技について語った。
また、劇中で成田が大倉に耳かきをするシーンについては「自由演技でしたね」と振り返る大倉は「気持ちよかったですよ。怖がって優しくやってくれた」と明かすと、成田は「やったことないですもん。“大蔵くんの耳か・・・”と思いながら。やることないんだろうな一生って。一番疲れた」と振り返った。
さらに打ち上げの際の話になると、大倉は「帰りにさよならのキスをされたという話です」と明かし、成田は「当たり前だと思ってやったんですけど」とコメントすると、大倉は「あれで作品が終わったんだな」としみじみと振り返った。
最後に大倉は、試写を見た観客から好反応が寄せられていることに「純粋にうれしいです」と笑顔を見せ、「コロナ禍で、この映画がちゃんと映画館で公開されることはすごく喜ばしい。幸せなことですね」とコメント、成田は「嬉しいというかワクワクします。これから公開されて、どんな意見が出てくるのか。楽しみです」とコメントした。
原作は、人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、圧倒的な共感を呼ぶ心理描写から、多くの女性から支持を得た水城せとなの傑作コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」。主人公・大伴恭一を大倉忠義、恭一への想いを募らせ葛藤する今ヶ瀬渉を成田凌が演じる。メガホンをとるのは、ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を2度受賞するなど、日本を代表する映画監督・行定勲。その繊細な表現力と確かな演出力で、揺れ動く二人の切ない恋を、時に繊細に時に大胆に描き出す。本作はR15指定となっている。
【写真・文/編集部】
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は2020年9月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:行定勲
出演:大倉忠義、成田凌、吉田志織、さとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子
配給:ファントム・フィルム
©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会