水城せとなの傑作コミックを行定勲監督が映画化した『窮鼠はチーズの夢を見る』の本編映像が解禁された。
原作は、人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、圧倒的な共感を呼ぶ心理描写から、多くの女性から支持を得た水城せとなの傑作コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」。主人公・大伴恭一を大倉忠義、恭一への想いを募らせ葛藤する今ヶ瀬渉を成田凌が演じる。メガホンをとるのは、ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を2度受賞するなど、日本を代表する映画監督・行定勲。その繊細な表現力と確かな演出力で、揺れ動く二人の切ない恋を、時に繊細に時に大胆に描き出す。本作はR15指定となっている。
今回解禁された本編映像は、恭一と今ヶ瀬が休日の昼下がりに屋上でじゃれ合い、あるゲームにはしゃぐ姿を収めている。お互いの洗濯物が干された屋上で、恭一と今ヶ瀬はビールを飲みながらくつろいでいる。恭一がおもむろに今ヶ瀬の胸を指さし、「ここ」と言うと、今ヶ瀬はハニカミながら首を横に振り、恭一の胸を指さす。恭一は驚きながら、「なんで分かるの!?」と尋ねると、今ヶ瀬は「分かるんですよ」とドヤ顔を見せる。人目をはばからずにはしゃぐ二人の姿で幕を閉じる。
行定監督は屋上のシーンに関して、「脚本上ではただ二人がいるっていうことしか書いていないんです。何をやったらいいだろうと考えているうちに浮かんだのが、“ちちくりあい”って言葉があるよねと。男なら誰でもやったことがあるんじゃないかと脚本家と話をしていて。それで、じゃあ実際にふたりにやらせてみようかなと(笑)大倉と成田は“なんですか、これ”って言いながらも楽しそうにやってくれましたね。あの場面は二人ともほとんど素です」と撮影秘話を明かす。大倉も「乳首の場所を当て合うくだらないゲームは、自分も中学時代にやったことがあって(笑)懐かしい気持ちになりながら、素で楽しみました」と振り返っている。恭一と今ヶ瀬の日常が特別幸せなものに感じられる瞬間が切り取られたシーンとなっている。
本編映像
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は2020年9月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:行定勲
出演:大倉忠義、成田凌、吉田志織、さとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子
配給:ファントム・フィルム
©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会