本広克行監督が押井守の脚本「夢見る人」の実写映像化に挑んだ映画『ビューティフルドリーマー』の場面写真とストーリーが解禁された。

先勝美術大学映画研究会に伝わる“撮ろうとすると、必ず恐ろしいことが起こる”といわれる作品の撮影を決めた映研部員たち。映画を撮った経験などまったくない彼らの前に、予期せぬ困難とトラブルが次々と待ちうける。果たして彼らは、無事にクランクアップできるのか?映画という“夢”を創るため、集い、協力し、すべてをかける青春の姿。撮影という熱狂と興奮の中、恋と友情が交錯し、終わりなき“祭”は未来に向かって永遠に続いていく。

出演は、監督としてメンバーをリードする主人公サラ役に小川紗良、カメラ担当でサラを支えるカミオ役に神尾楓珠、助監督兼雑用係として奮闘する映研のムードメイカー・モリタ役に森田甘路、プロデューサーのリコ役に藤谷理子、メイク担当のシエリ役にヒロシエリ、録音担当のウチダ役に内田倭史、映研OBとしてメンバーを支えるタクミ役に斎藤工、確かな演技力で撮影に貢献するサヤカ役に秋元才加、映画コメンテーター“赤ペン瀧川”こと瀧川英次。そして、舞台、テレビ、映画に幅広く活躍する名優・升毅といった個性豊かなキャストたちが出演する。

藤谷理子(リコ役)コメント

はじめまして。映画「ビューティフルドリーマー」でリコ役をさせていただきました、
藤谷理子と いいます。 リコ役の理子なんですけれど、もちろん偶然ではありません。
サラ役を小川紗良ちゃんが、モリ タ役を森田甘路さんが演じているように、
映画に出てくる役の名前は全て俳優本人と同じです。 しかも撮影はほぼエチュードで、
各々の言葉がセリフになって進むところもありました。 まさに作品の中に入りこんで
仲間と一緒に映画を作っていた感覚でした。 思い返せばとても稀有な経験をさせて
いただいたように感じます。 本広監督はじめ、この映画に関わる全ての皆さまに
感謝いたします。 ただ、ここまで書いて、なんだか変な映画なのかもしれないなと
自分でも思ってきました。 確かに少し変わった映画だと思います。
でもご覧になってお楽しみ頂ければ、リコとしても、藤谷理子としても、
この上なく嬉しいです。 どうぞよろしくお願いいたします!

神尾楓珠(カミオ役)コメント

青春を感じる映画になっていたのと共に、この作品を撮っていた時間そのものが
僕ら5人の青春だったのかなと完成を観てしみじみと感じました。
役名が本人と同じでも全く違う5人組になっていることが幻のようで、
本当に夢だったんじゃないかと思うくらい不思議な時間だった気がします。
劇中で「毎日合宿みたいで楽しいわ」というリコの台詞があるのですが、
まさにその通りで、すごく楽しい時間でした。
懐かしさや青春が詰まってる作品ですし、映画好きの方にはたまらないシーンなども
きっとあるので是非楽しみにしていてください。

内田倭史(ウチダ役)コメント

今思えば、撮影前のワークショップを含め、この作品作りにかかわっていた時間は、まさに夢のようでした。
楽しく、美しく、それでいて、時に何かの不安に包まれるような…セリフがほとんどなく、即興で演じながら
シーンを作っていくということを本広監督から聞いたときは「そんな無茶な…!」と驚いたことを覚えています。
ぼくたちが悪戦苦闘するのと同じように、劇中の映研メンバーたちも、失敗に失敗を重ねます。
それでも「映画を撮りたい」という初期衝動を胸に危なっかしく進む彼らに背中を押されながら、
撮影に臨みました。見る方によってさまざまな手触りを感じられる不思議な作品だと思います。
久しく会っていない学生時代のともだちに会いに行くように観ていただけたら嬉しいです。
ちょっと恥ずかしくて、美しい、そんな記憶が蘇ってきます。

ヒロシエリ(シエリ役)コメント

皆様はじめまして!今作が初めての映画出演、デビューしたてもしたてのヒロシエリと申します。
皆様健やかにお過ごしでしょうか。考えることが多い毎日で、てんてこまい!といった
今日この頃でございますね。そんな目まぐるしい日々の中、昨年撮影した映画
「ビューティフル ドリーマー」が無事に公開されるという吉報!心の底から嬉しく思います。
撮影は初めての事ばかりで(超!)大変でした。が、映研メンバーとは仲良く、毎日桁はずれに
はしゃぎ、愛あるスタッフの皆さんに囲まれ、非常に恵まれたデビュー戦になりました。
この映画には皆様が過ごしたあの夏、そして過ごしたかったあの夏(!)まで詰め込まれています。
アドリブ満載、台本無し。丸腰こそが最強の私たち映研メンバーを観て、
少しでも元気になっていただけたらば幸いです。

森田甘路(モリタ役)コメント

まず改めて、これを作品として形にしてくださった本広監督、スタッフの皆様、
本当にありがとございます。演劇畑出身の自分にとって「役者」とは「再現性」を
求められる職業だと思っています。しかし「即興演技」においてそれは求められません。
「自由にやって」とその梯子を外された途端、何故か役者は自由でなくなる。不思議ですね。
それでも頭をフル回転させ足掻いてなんとか成立させようとする。でもふと思ったのが、
そういう状況ってまさに限られた時間、知識、経済力でなんとか楽しんでいた自分の
学生時代そのものだな、と。「若さってこういうことじゃん!」ってむしろ開き直って撮影に
臨んでた気がします。観てる方には「好き勝手演じてくれやがって」と思われるかも
しれません。でもそういうあやふやな状態のままでいるっていうのも若さの特権だと思いません?
もう若くない人間が言うのもなんですが、この映画はその若さがスクリーン前面に押し出されて
います。若さが飛びだす3D映画です。ご期待ください。

秋元才加(アキモトサヤカ役)コメント

今回は本広監督に素敵な経験をさせて頂きました。お芝居をしているようなしてないような、
リアルなのかフィクションなのか、どこか裸を見られているようなこそばゆい気持ちです。
こんな映画見た事ない!観方が分からない(笑)しかし、いつの間にかこの映画のペースにはまり、
あっという間に観終わってしまいました。思わず緊張したり、クスッとしたり。
この映画の観方の答えは皆様と探していけたら良いなぁ、なんてそんな事を思っています。
こんな学生時代を送ってみたかった…かも。

升毅(マス タケシ役)コメント

『ビューティフルドリーマー』公開決定おめでとうございます!
この映画を皆様に観て頂けることが決まり、心より感謝と、喜びを感じています。
まさにビューティフルドリーマー。
新しいような 懐かしいような 自然なような 不自然なような 自由なような
不自由なような 本気のようで 冗談のよう
初々しくも老獪な まじめに遊び まじめにふざけ 大まじめにはしゃぎ
夢か現か 真か幻か
本広ワールド全開です!
どうぞ劇場にて、存分に召されてくださいませ!

ストーリー

翌日にせまった文化祭の準備に追われ、先勝美術大学の校内は、学生たちの熱気と喧騒に包まれていた。そんな中、例年通り文化祭で展示も発表もしない映画研究会の部室だけは、いつもと同じように、まったりとした時間が流れていた。しかしその朝「部室の片隅に何かある」という不思議な夢を見たサラ(小川紗良)は、本当に古い段ボール箱を見つけてしまった。その中には古い脚本と演出ノート、1本の16mmフィルムが入っていた。そのタイトルは「夢みる人」。さっそく映写してみるが、なぜかその映画は未完のままだった。そこにふらりと表れたOBのタクミ先輩(斎藤工)は、彼らに「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる、OB達の間ではいわくつきの映画だ」と告げる。しかしこの映画にすっかり魅せられたサラは「これ、私たちでやってみない?」と部員たちに猛アピール。監督はサラが担い、プロデューサーはリコ(藤谷理子)、撮影はカミオ(神尾楓珠)、録音にウチダ(内田倭史)、衣裳とメイクはシエリ(ヒロシエリ)、助監督とその他雑用をモリタ(森田甘路)が担当し、一致団結してはじめての映画制作への挑戦が始まるが、部員たちは次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われる。やがて、資金は底をつき、準備していたクラウドファンディングも大失敗。この脚本は本当に呪われているのか?この終わりなきトラブルに出口はあるのか。映画研究会の映画制作という“祭はまだ始まったばかりだった。

映画『ビューティフルドリーマー』は2020年11月6日(金)よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開!
監督:本広克行
出演:小川紗良、藤谷理子、神尾楓珠、内田倭史、ヒロシエリ、森田甘路、斎藤工、秋元才加、瀧川英次、升毅
配給:エイベックス・ピクチャーズ
© 2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会