20世紀アメリカ文学界を代表する作家の“真実“―『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』が11月6日(金)より世界最速公開されることが決定し、併せてポスタービジュアルが解禁された。
多くの傑作小説を残した20世紀アメリカ文学界を代表する作家トルーマン・カポーティは、ニューヨーク文壇の寵児として、また、ゲイのセレブリティのアイコンとして社交界を席巻した。『冷血』の大成功を経て長年出版が待ち望まれた新作『叶えられた祈り』は、ニューヨークの上流階級(ハイソサエティ)の実態を描いた最高傑作となるはずだった。しかし第一章が発表されるや否や、そのスキャンダラスな内容によって激しい論争を巻き起こす。社交界から追放され、多くの友人を失ったカポーティは、アルコールと薬物中毒に苦しみ、作品の完成を待たずしてこの世を去ることとなる。なぜ彼は、多くの人を傷つけるような本を執筆したのだろうか? 死後36年を経て、彼の波乱に満ちた人生を濃密に網羅し、「未完の絶筆」とされている問題作『叶えられた祈り』をめぐるミステリーに迫る珠玉の文芸ドキュメンタリーがここに完成した。
ジャーナリストのジョージ・プリンプトンによるカポーティの評伝『トルーマン・カポーティ』(1997)を基にした本作は、オバマ政権時のホワイトハウスでソーシャル・セクレタリーを務めた異色の経歴を持つイーブス・バーノーの監督デビュー作。作家ノーマン・メイラーや女優ローレン・バコールなど、当時の貴重な取材テープに加え、カポーティの養女ケイト・ハリントン、作家のジェイ・マキナニーやファッション・ジャーナリストのアンドレ・レオン・タリーなど、バーノー監督が独自のルートで入手した新たなインタビューから、謎に包まれたカポーティの素顔が見えてくる。
今回解禁された日本版ポスタービジュアルでは、ファッション・アート写真界を代表する名匠リチャード・アヴェドンが撮影したカポーティの写真が使用され、カポーティの言葉が添えられている。バッグを腕にかけ、左に煙草、右にマッチを手にしたカポーティは、スーツの上にセーターを重ねる大胆なスタイリングで世界を挑発しているかのよう。“誰もが一度は会いたいと願うが、一度会えば二度とは会いたくない”男と呼ばれ、「指折りの人たらし」 「掛け値なしの奇人」「ゲスな男」「ドラッグ漬け」「砂糖漬けのタランチュラ」などと評された天才作家の謎に包まれた生涯とは―。カポーティの死後36年を経て、未公開の音声アーカイヴ、時代を共にしたセレブリティたち、友人知人や敵対した人物たちの貴重なインタビューや秘蔵映像から、その人生を解き明かす。
映画『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』は2020年11月6日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開!
監督・製作:イーブス・バーノー
出演:トルーマン・カポーティ、ケイト・ハリントン、ノーマン・メイラー、ジェイ・マキナニー、アンドレ・レオン・タリー
配給:ミモザフィルムズ
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