現代医療制度・尊厳死・安楽死に向き合う社会派ヒューマン医療ドラマ『いのちの停車場』の追加キャストが発表された。
都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家として「サイレント・ブレス」(2016年刊行)や、NHKにてテレビドラマ化もされ現在放送中の「ディア・ペイシェント」(2018年刊行)などの作品を発表してきた南杏子が、今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死・安楽死などの医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族を描いたヒューマン医療ドラマ「いのちの停車場」(幻冬舎)。主演・吉永小百合が在宅医療を行う医師役を演じ、その父親役に田中泯、在宅医療医師として働く「まほろば診療所」の院長・スタッフである西田敏行、松坂桃李、広瀬すずが、吉永が演じる咲和子を支える共演陣として出演する。
今回、新たに吉永演じる咲和子が在宅医療を通して向き合っていく患者やその家族、いきつけのBARのマスターなどの追加キャストが発表された。
女流プロ囲碁棋士で癌を患い手術をしたが、転移が見つかり再発。幼馴染の咲和子を頼ってまほろばを訪れる女性・中川朋子を演じるのは石田ゆり子。吉永とは『北の零年』(2005)、『おとうと』(2010)以来、10年ぶりの共演。癌患者でありながら、咲和子と幼馴染という難しい関係性を演じる。
脊髄損傷の四肢麻痺患者で、IT企業の若き社長・江ノ原一誠を演じるのは伊勢谷友介。社員のために早期回復に執念を燃やし、咲和子に最先端の治療のコーディネート役を依頼する患者を演じる。末期の肺癌患者で最後まで自分らしくあろうとし、咲和子の指導に反発する芸者・寺田智恵子役を演じるのは小池栄子。老老介護に限界を感じ、妻の治療をしようとする咲和子らに非協力的な夫・並木徳三郎を泉谷しげるが演じる。
小児癌患者の幼い娘に迫る死を受け入れられず、新薬を使った治療を求める母親・若林祐子役を南野陽子。病気と向き合う娘への愛するが故の複雑な感情を持つ母親を演じる。まほろば診療所のスタッフが集う憩いの場、「BAR STATION」のマスター・柳瀬尚也をみなみらんぼう。末期の膵臓癌患者で元厚生労働省の官僚・宮嶋一義を柳葉敏郎が演じる。最期の時間を平穏に過ごしたいと咲和子らに望んでいるが、長年会えていない息子のことを気がかりに思っている父親の面も持つ役どころ。
第一線で活躍してきた救命救急医からまほろば診療所の在宅医師となり、慣れない在宅医療に四苦八苦しながら、“いのち”と向き合い寄り添っていく吉永演じる咲和子に様々な影響を与える人々に、日本映画を代表する俳優からマルチタレントまで豪華キャストが集結した。
吉永小百合 コメント
今、素晴らしい仲間たちと手をたずさえて歩き出しました。困難を乗り越えて、皆さまの心を打つ作品を作ります。待っていて下さい、私達の映画を。
映画『いのちの停車場』は2021年に全国で公開!
監督:成島出
出演:吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、田中泯、西田敏行
©2021「いのちの停車場」製作委員会