実話を基にした大ヒットベストセラー小説から生まれた、とても特別なゴリラの忘れられない物語『ゴリラのアイヴァン』が「Disney+（ディズニープラス）」で9月11日（金）より独占公開される。

舞台は、郊外にあるショッピングモールの小さなサーカス。そこで飼われている400ポンドのシルバーバックゴリラのアイヴァンは、年老いたゾウのステラや野良犬のボブたちと仲良く暮らしていた。アイヴァンの仕事は、大きな体から出るパワフルな雄叫びで観客を驚かせて、喜ばせること。でも実際のアイヴァンはその外見とは裏腹に、優しく愛嬌のある可愛らしい魅力の持ち主だった。そんなある日、彼らの新たな仲間としてルビーという名前の赤ちゃんゾウがやって来る。小さい頃から人間の手で育てられ、自らのルーツが曖昧なアイヴァンは、ルビーと交流を深めていくうちに、はるか遠いジャングルで過ごした日々の微かな記憶を蘇らせる。そしてアイヴァンは、自分の大自然（ふるさと）への想いを表現するために、絵を描き始めるのであった・・・。

原作は、アメリカの児童文学作家による実話を基にしたフィクション「世界一幸せなゴリラ、イバン」。その原作に惚れ込んだアンジェリーナ・ジョリーが本作では主人公となるゴリラ・アイヴァンの友人となるゾウ・ステラの声を演じるとともにプロデューサーとしても参加している熱の入れようだ。ゴリラやゾウ、そして犬などたくさんの動物が登場する本作だが、作品の世界に入る込むのに重要となるその表情や動きが非常にリアル。動物同士で話している様子は見応えたっぷりだ。

この映画の見どころは動物同士はもちろん、アイヴァンたちがルビーを迎え入れるところから始まる自身の暮らしに対する疑問や感情の変化、そして動物と人間との関係性も注目だ。誰かを悪者に仕立て上げれば簡単だけど、この映画では他人を悪者にはしない。 “何をしたいのか、そしてそのために何をするのか”・・・道を切り開くのは自らの行動だということを改めて教えてくれる。きっと、それはこの映画を見ている人にも重なる部分はあるかもしれない。まさに子どもから大人まで、誰もが楽しめるエンターテインメント作品に仕上がっている。

【文／編集部】