韓国で130万部突破の大ベストセラー小説を映画化した『82年生まれ、キム・ジヨン』の本編映像が解禁された。
「韓国の82年生まれの女性で最も多い名前」である“ジヨン”という名を持つ平凡な女性の少女時代から結婚、出産に至るまでの人生を通し、女性の生きづらさを描いた原作を、チョン・ユミとコン・ユの共演で映画化した本作。2人は2011年に映画『トガニ 幼き瞳の告発』、2016年に1156万人の観客を動員したパニック映画の大作『新感染 ファイナル・エクスプレス』と、ヒット作での共演が続いており、本作では3度目の共演にして初の夫婦役に挑戦。監督は、短編映画で注目され、本作が長編デビュー作となるキム・ドヨン。自身も2人の子を持つ母である彼女の繊細な演出は、現代女性の生きづらさを描いた原作を、すべての人たちの心を震わせる物語に見事に昇華させた。
チョン・ユミ演じるキム・ジヨンは、結婚・出産を経て家事と育児に追われる日々を送る平凡な女性。どこにでもいる妻であり、母であるその女性には、夫・デヒョン(コン・ユ)だけが気付いているある異変が起きていた。それは、何の前触れもなく「別人」になってしまうこと―。今回解禁された本編映像は、ジヨンがまさに“別人”となった瞬間を切り取った衝撃のシーン。
お正月、例年通り夫の実家に夫と娘と帰省したジヨン。義理の母への気遣いや台所仕事で心も身体も休む暇がない。義理の姉家族までが揃い、賑やかに盛り上がる一同とは離れ、一人台所に立って家事をこなすジヨンの後ろ姿からは、悲しみと疲労が感じ取れる。それまで文句一つ言わず、言われた仕事を黙々とこなしていたジヨンの様子が変わったのは一瞬だった。「奥さん、うちのジヨンを実家に帰してください。お正月に娘さんに会えてうれしいですよね?私も娘に会いたい。義姉の料理まで用意させて、ジヨンが気の毒です」。そう口にしたジヨンの言葉遣いや振る舞いは、まるでジヨンの母親そのものだった・・・。
それまでの、従順で大人しそうな表情から一変、突如として実の母である「別人」に成り代わったジヨン。纏う空気感すら変わってしまったかのような印象を与えるこの場面は、ジヨンを演じるチョン・ユミの迫真の演技が光る驚きのシーンとなっている。
まるで一人二役とも、それ以上とも言える驚愕の演技力を見せつけたチョン・ユミ。韓国では、韓国版アカデミー賞と称される第56回大鐘賞映画祭で『パラサイト 半地下の家族』のチョ・ヨジョンを抑え、主演女優賞受賞の快挙を成し遂げている。「なぜ彼女の心は壊れてしまったのか」その悲しみと痛みに共感し、絶望しながらも希望を感じさせてくれる本作では、主人公キム・ジヨンを見事に体現したチョン・ユミ迫真の演技に注目だ。
本編映像
映画『82年生まれ、キム・ジヨン』は2020年10月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:キム・ドヨン
出演:チョン・ユミ、コン・ユ、キム・ミギョン
配給:クロックワークス
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