芦田愛菜主演映画『星の子』の本編映像が解禁された。
大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を深く信じている。成長していくちひろは、生まれて初めて両親と暮らす自分の世界を疑い始めていく―。ドラマデビュー作『Mother』から10年、ハリウッド映画やアニメーション映画の吹替などで観客を魅了してきた芦田愛菜が本作で演じるのは、撮影時の自身と同じ中学三年生の少女・ちひろ。“あやしい宗教”を深く信じている両親のもとで過酷な青春に翻弄されるちひろの複雑な表情を圧倒的な演技力で表現。今村夏子による同名小説を原作に、大森立嗣が監督・脚本を務める。
今回解禁された本編映像は、中学3年生となったちひろが、始業式で新任の数学教師・南隼人に一目惚れするシーン。スーツ姿の先生に女子生徒たちが歓声をあげる中、ちひろも声には出さないが、瞬きを忘れたかのように南先生をじっと見つめている。胸の高鳴りと戸惑いが交じわるような表情が印象的だ。そして、その後とった行動はなんと、中学3年にしての南先生が顧問を務めるテニス部への入部申し込み。「ちひろで3人目だよ。あのね、3年生の応募は受け付けてないの」と諭され、「えっ・・・」と固まるちひろ。入部はかなわなかったが、授業中も南先生の似顔絵を描き続け、仲のよい友だちからは、南先生のストーカーとからかわれるほど南先生に夢中になり、心ときめかせながら学校生活を送る。
だが、予告編では、ちひろに「迷惑なんだよ!」、「その変な水もしまえ!」と怒鳴る南先生が映し出される。一体、ふたりの間に何が起こったのか?緑のジャージを着て夜の公園で奇妙な儀式をするちひろの両親を南先生が見てしまったことから、事態は動き出す。南先生を演じる岡田将生は、映画では『告白』(2010)以来の先生役。南先生について「若さゆえの勢いもあって、善と悪が分からなくなる、空気が読めなくなる先生」と説明するが、ちひろに怒りをぶつけるシーンは「難しかった」と言う。大森立嗣監督から「もう少し感情的になってもいい」「子供っぽくなってもいい」とアドバイスを受け演じきり、「こういう役は新鮮で、そういう意味では楽しい役でした」と振り返る。
本編映像
映画『星の子』は2020年10月9日(金)より全国で公開!
監督・脚本:大森立嗣
出演:芦田愛菜、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華、蒔田彩珠、新音、永瀬正敏、原田知世
配給:東京テアトル、ヨアケ
©2020「星の子」製作委員会