『きみの瞳(め)が問いかけている』の特別授業イベントが10月8日(木)に青山学院大学で行われ、講師として佐藤達郎、特別講師として吉高由里子、横浜流星が登壇した。

“きみのめ特別授業”と題し、29人の学生とリモートでつないで行われた今回のイベント。冒頭で「大変な経験とか、苦しい思いとか辛いことを経験した人ほど人の痛みが分かるし、優しくできると思って、周りが明るくなるように努めていました」と明かした吉高。そんな吉高を「本当に太陽のような人。和ませてくれる素敵な方です」と称賛した横浜は、自身の役柄について「同い年なんですけど、僕と比べ物にならないくらい暗い過去を背負っているので、バックボーンをしっかりと痛苦って挑まなければいけないと思いました」と振り返った。

イベントではリモートでつながっている学生に吉高と横浜から質問を投げかけ、映画にちなんで“大切な人に言えない秘密がある人”という質問に“ある”と答えた学生に「家族に?恋人に?」とグイグイと迫る吉高は「聞けば聞くほど気になっちゃう(笑)」とコメント。横浜からは“運命の出会いを信じる?”という質問が投げかけられ、これに“信じる”と反応した学生が多かったことから「多くてびっくりしました。今の人たちは達観しているイメージがあったので、そう思える人たちが多いのはうれしい」と笑顔で答えた。

また、二十歳になったという学生から“今やったほうがいいこと”について聞かれると、「人と出会う機会が刺激的な年齢だった。たくさんの人に出会って刺激をもらって、その才能を生かしてください」とアドバイスを送る吉高。横浜は「いろんなことに挑戦して、失敗して、経験をして人生を豊かにする。今の友達を大切にして大学生活を満喫し、楽しく送ってくれたらいいなと思います」と答えた。

さらに、“どうしたら大人な女性になれる?”という質問に、「失敗するのは怖いことじゃないんです。失敗を知らないほうがよっぽど怖いこと。たくさんの感情を知って、たくさん感じて、周りを支えて関わっていく自分を育んでほしい」とアドバイスした吉高。一方で、横浜には“横浜さんみたいにカッコいい男性になりたい”という質問が寄せられ、照れ笑いを浮かべる横浜は「ポンコツですし、どんくさいですし・・・」と言いつつ、吉高が「貫くじゃん」と言うと、横浜は「自分の中で大切にしているものがあって、やりたいことという明確な目標を作って、その目標に諦めずにしっかりと達成できるように、達成できなくても続けることが大切だと思っています。続けることが自分にとって、大きな力になると思うので頑張ってほしいです。応援しています」とエールを送った。

最後に吉高は「みなさんの夢とか不安とか希望とかを、画面越しだけどたくさん感じることができました。この映画は見終わった後、会いたくなる人が思い浮かぶような映画なので見てくれたらうれしいです」、横浜は「歳が近い分、みなさんと話をするのが楽しかったですし、僕もみなさんの相談を聞いて考えることもあったのでいい機会になりました。映画をご覧いただけると嬉しいです」とメッセージを送った。

イベントの途中では、吉高が「撮影していた時と全然表情が違うね」と横浜に話しかけ、「そうですかね」と照れ笑いを浮かべる横浜に吉高が「憑依型だね」と返すなど、終始和やかな空気で行われた。

恋愛映画史を涙で塗り替えるほど、純度の高い「無償の愛」を描いた“純愛”映画である本作。W主演を務める吉高由里子が演じるのは不慮の事故で視力と家族を同時に失う悲劇に見舞われながらも、明るく健気に生きようとする女性・明香里、横浜流星はかつて将来を有望視されていたキックボクサーだったものの、過去の事件によって心を閉ざし、今は日雇いバイトで食いつなぐ毎日を送る無口な青年・塁を演じる。ひょんな勘違いから出逢った二人は、次第に惹かれあい、心を開くが、塁は自分が起こした過去の事件と明香里の失明にある驚愕の因果を知り、彼女の目の手術代を稼ぐため、高額な賞金が賭けられた不法な賭博試合のリングに再び立つことを決意する─。話題の恋愛映画を続々手掛ける三木孝浩監督が描きあげる。

【写真・文/編集部】

映画『きみの瞳が問いかけている』は2020年10月15日(木)より先行上映、10月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:三木孝浩
出演:吉高由里子、横浜流星、やべきょうすけ、田山涼成、野間口徹、岡田義徳/町田啓太/風吹ジュン
配給:ギャガ
©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
©2020 Gaga Corporation / AMUSE Inc. / Lawson Entertainment,Inc.