大迫力の映像と臨場感あふれる音とともに強き男たちの生き様を描いた“大相撲”のエンターテイメント・ドキュメンタリー『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』が10月30日(金)より劇場公開されるのを控え、見る者のハートをつかんで離さない“必見”のドキュメンタリー映画を特集する
1500年以上もの歴史の中で日本人の暮らしに深く根付き、今や国技となった「相撲」。そこには知られざる世界があった―。2018年12月~2019年6月の約半年間、境川部屋と髙田川部屋の2つの稽古場に密着。想像を絶する朝稽古、驚きの日常生活、親方・仲間たちとの固い絆、そして、本場所での熱き闘いの姿を追いかける中で、相撲の魅力を歴史、文化、競技、様々な角度から紐解いていく。勝ち続けなければいけない、強くなくてはいけない。極限まで自分と向き合い、不屈の精神で「相撲」と闘い続けるサムライたちの生き様を描いた唯一無二のドキュメンタリーが生まれた。武器をもたない令和のサムライたちの姿は、この時代に前へ進む力を与えてくれる。
今回、“心・技・体”のすべてを磨き上げ、人生を懸けて闘う姿に心打たれる、必見のドキュメンタリー映画を特集する。本作の一番の魅力といえば、力士たちの知られざる姿を大迫力の映像とこだわりの音で撮影したドキュメンタリーであること。厳しい稽古の様子はもちろんのこと、普段は見ることができない力士たちの日常生活、彼らを支える親方や裏方の熱い想いなどが余すことなくスクリーンへ映し出されていく。
メガホンをとったのは、「マツコの知らない世界」を始め、長年テレビの演出家として活躍し、本作が映画初監督となる坂田栄治。朝稽古をみたことで、相撲の魅力にすっかり虜になったという坂田監督が、”相撲の面白さをたくさんの人に知ってもらいたい”という一心で、力士たちの稽古や本場所に密着。身体を張って取組に挑む力士たちの過酷な姿や、沢山の努力の上で奇跡的な結果を呼び起こしていく場面など、監督自身もまさに人生を懸けて映像に収めている。
坂田監督は「映画完成直後、新型ウイルスにより世界は変わり、大相撲の風景も変わりました。あの数ヶ月間、力士達の激闘と観客の大声援を両国国技館で撮影できたのは偶然の奇跡。大迫力の大相撲の感動と、力士達のドラマを是非劇場で体感してほしいです」と、今だからこそ本作を多くの方へ届けたい、さらに出演する力士たちが魅せる魂震わす生き様を見て欲しいと、本作へかける強い想いを語っている。
ドキュメンタリーでありながら、まるで緻密に練られたストーリーがあるような展開、そして琴線に触れる名言の数々。自身の人生を懸けて勝負に挑み、夢を追う人々の姿は、いつの時代も変わらず見る者をアツくさせる不思議なチカラを持っている。
『ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年』(2016)
阪本順治監督が20年もの間、天才ボクサー辰吉丈一郎を追い続けた奇跡のドキュメンタリー!
1995年8月、辰吉丈一郎が25歳の時にアメリカ・ラスベガスで取材はスタート。長年にわたりカメラを回し続け辰吉丈一郎という男の生き様を活写したのは、『どついたるねん』(主演:赤井英和)で元プロボクサーを役者に起用し映画デビューした阪本順治。この作品で辰という波乱万丈の天才ボクサーに魅了された阪本監督が、彼がリングを降りる瞬間まで見つめていきたいという強い想いから、20年間、当時と同じスタッフで定期的に撮影を続けたのだと言う。
そして、次男・ 辰吉寿以輝がプロテストに合格した2014年11月、44歳の時までの20年間、節目節目でカメラを回し、17回に及ぶ取材を行い、辰吉の人間性、ボクシングに対する考え、父と子の絆、家族を愛することの大切さ、親として、そして1人のボクサーとしての心境の変化を、インタビューを中心に追い続けた魂の記録。
『蹴る』(2019)
電動車椅子サッカーW杯出場に人生を懸ける選手たちの姿を、日々の苦悩や葛藤と共に力強く描き出す!
重度の障害を抱えながら、電動車椅子サッカーW杯出場にすべてをかける選手たちを撮影した長編ドキュメンタリー。難病であるSMA(脊髄性筋萎縮症)により、生涯一度も歩いた経験はないが、試合では華麗で激しいプレーで観客を魅了する永岡真理。筋ジストロフィーのため呼吸器が手放せず、食事を摂ることもつらいが、電動車椅子サッカーで国内屈指の実力を誇る東武範。日本代表を目指して日々奮闘する選手たちの姿を追い、競技にかける思いや日常生活での苦悩や恋愛模様など、さまざまな切り口から彼らの生き様を描いていく。
メガホンをとった中村和彦監督は、資金のあてもないまま2011年8月から4年後のW杯を最終段階に見定めて、まずは独りで撮影を開始したという。多くの選手にとって“電動車椅子サッカーは生きることそのもの”であり、そんな選手たちの想い、生きている証(あかし)を映像に刻み込みたいという一心で、W杯の延期という困難に直面しながらも、彼らがひたむきに夢を追う姿を6年に渡り追い続けた注目作。
『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』(2020)
ニューヨークを拠点に活動する若き女性監督・山崎エマが、「高校野球」という日本独特の文化を世界へ発信する話題作!
ニューヨークを拠点に活躍する映像作家・山崎エマが監督を務め、米・撮影クルーとともに「夏の甲子園」第100回記念大会へ挑む激戦区神奈川県の雄・横浜隼人高校と、大谷翔平や菊池雄星を輩出した岩手県・花巻東高校の球児とその指導者へ1年間に渡る⻑期取材を敢行したドキュメンタリー映画。
物語は、30年近いキャリアの中でも特別な想いで記念すべき年に挑む横浜隼人高校の水谷哲也監督、そして水谷の愛弟子である花巻東高校の佐々木洋監督。第100回の夏へ挑むふたりの監督を追いながら、後にメジャーリーガーとして活躍することになる選手たちの原点を描き出す。そして、山崎監督ならではの視点で、高校野球を日本社会の縮図と位置づけ変わりゆく時代の空気を切り取り、青春のすべてをぶつける高校球児と、指導者たちの葛藤や喜びなどを、細やかで瑞々しい映像とともにスクリーンに投影する。
映画『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』は2020年10月30日(金)よりTOHOシネマズ錦糸町、10月31日(土)よりポレポレ東中野ほか全国で順次公開!
© 2020「相撲道~サムライを継ぐ者たち~」製作委員会