ソフィア・コッポラが監督・脚本を務めるほろ苦くも切ない都会派コメディドラマ『オン・ザ・ロック』のメイキング映像を独占入手した。
ソフィア・コッポラ監督が『プリングリング』以来となる気鋭の製作・配給会社A24とタッグを組む本作。ニューヨークに暮らす若い母親は、ある日、結婚生活に疑いを持つようになり、稀代のプレイボーイである自分の父親と一緒に夫を尾行することになる。光り輝く街中で冒険を繰り広げる父娘は、街路を行ったり来たりする内にその距離を近づけていく―。ソフィア・コッポラ監督が、ニューヨークへの溢れる想いに軽快なタッチをブレンドし、父娘ならではの世代の違いが生む衝突や、現代の家族のややこしくておかしな繋がりを描く。
ローラ(ラシダ・ジョーンズ)は順風満帆な人生を送っていると思っていた。しかし、夫のディーン(マーロン・ウェイアンズ)が新しく来た同僚と残業を繰り返すようになり、良からぬことが起こっているのでと疑いを抱く。そこで、ローラはそういう男女の問題に精通しているプレイボーイの男性に相談を持ち掛ける。それは、自分の父親のフェリクッス(ビル・マーレイ)だった。フェリックスはローラにこの事態を調査すべきだとアドバイスし、父娘2人で夜のニューヨークへと繰り出す。アップタウンのパーティーやダウンタウンのホットスポットを駆け巡る内に、フェリックスとローラは自分たち父娘の関係についてある発見をすることになる―。
今回解禁されたメイキング映像では、ビル・マーレイとラシダ・ジョーンズがアルファロメオでニューヨークの街を走るシーンをソフィア・コッポラが演出していたり、ラシダ・ジョーンズとマーロン・ウェイアンズの夫妻とその子どもたちとの幸せそうな家族のシーンをニューヨークの街を背景に撮影している。意外にもニューヨークの街中でロケをするのは本作が初めてで「何か違うことに挑戦したい気持ちが強かったの。もっと軽いトーンで、自分の人生について私自身が考えていることにも関連した作品を作りたかった。そこで、ニューヨークの街のエネルギーを描いた、面白くて、スタイリッシュなニューヨークのコメディを作るというアイデアに惹かれたのよ」とソフィアは語る。
母となった自分自身が感じた仕事と家庭の両立などへの葛藤や、実父フランシス・フォード・コッポラとのエピソードを盛り込みながら、ソフィア自身の故郷であるニューヨークを舞台に、創作への不安や結婚の複雑さ、世代による考えの違いをコメディタッチで描き出した。
メイキング映像
映画『オン・ザ・ロック』は全国で公開中、10月23日(金)よりApple TV+にて配信!
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
出演:ビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズ、マーロン・ウェイアンズ
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
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