10月31日(土)より開催される第33回東京国際映画祭の“今年ならではのオンライン企画”が決定した。

いよいよ来週末に開幕が迫った第33回東京国際映画祭では、今年ならではの新たな試みとして、オンラインを利用したトーク企画が複数用意される。映画本編は映画館でのフィジカルな上映を基本としているが、招聘が叶わなかった海外ゲストはQ&Aなどのトークをオンラインでつないで楽しめる企画なども用意される。

TIFFトークサロン


来日が叶わない外国映画の監督たちをオンラインでつなぎ、鑑賞者からの質問を受け付けるトーク。従来は上映後に監督や俳優を迎えて行われていたQ&Aがオンライン上で実施される。「TOKYOプレミア2020」「ワールド・フォーカス」「ユース(TIFFティーンズ)」部門の作品を中心に約40作品が対象。上映後に会場内のスクリーンと繋いでの実施ではなく、上映とは別の時間を改めて設けて、パソコンやスマートフォンでZoomにアクセスした上で視聴ができる。

当該作品チケット購入者が参加可能で、参加にあたっては事前に映画祭公式サイトから申し込みが必要。実施時は、ZoomのシステムのQ&A機能を使用して質問を送ることができる。また、質問をしない場合は、同時刻に配信される映画祭公式YouTubeでも視聴が可能。その場合は事前申込は不要。TIFFトークサロン実施作品、参加ゲスト、実施スケジュール、申込方法の詳細については映画祭公式サイトにて。

参加ゲスト:「TOKYOプレミア2020」「ワールドフォーカス」「ユース(TIFFティーンズ)」部門作品の監督、俳優
英語通訳:あり
実施回数:約40作品
参加方法:Zoomウェビナー
事前申込:必要
参加可能者:当該作品チケット購入者(※別途YouTube生配信あり)

アジア交流ラウンジ


国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の共催事業により、アジア各国・地域を代表する映画監督と、第一線で活躍する日本の映画人とのトークが11月1日(日)~8日(日)に毎日発信される。今回の新たな取り組みは、世界的に活躍する是枝裕和監督が発案し、検討会議メンバーとともに企画した。当初は、各国の映画人が自由に交流できるリアルなラウンジを構想していたが、今年はオンライン形式となり、豪華ゲストが様々なテーマでトークを展開される。

国を越えた人の移動が制限され、映画の製作、上映、そして映画人同士の交流や協働のあり方が従来と全く異なる状況にあるなか、アジアの映画人たちは今、何を思うのか、何処を目指すのかを語り合う。またライブ配信の特性を活かし、ZoomのシステムのQ&A機能を使用して世界中からの質問も受け付ける。視聴参加には、映画祭公式サイトの「アジア交流ラウンジ」各プログラムのページから登録が必要。各プログラムに関する情報、スケジュールなどの詳細は映画祭公式サイトにて。

参加ゲスト:アジア各国・地域と日本の映画人
英語通訳:あり(11月4日は英語通訳なし)
実施回数:8回
参加方法:Zoomウェビナー
事前申込:必要
参加可能者:制限なし

TIFF マスタークラス


ジャパニーズ・アニメーション部門ではプログラミング・アドバイザーの藤津亮太がモデレーターを務めながら3つのテーマでシンポジウムを行われる。

「2020年、アニメが描く風景」では、イシグロキョウヘイ(『サイダーのように言葉が湧き上がる』監督)、タムラコータロー(『ジョゼと虎と魚たち』監督)、村野佑太(『ぼくらの7日間戦争』監督)、佐藤順一(『魔女見習いをさがして』監督)をゲストに迎え、昨年から今年にかけて公開されたアニメーション映画の背景美術に注目し、各作品の取り組みに迫る。

特撮「スーパー戦隊シリーズの歩み」では、ゲストに誠直也(『秘密戦隊ゴレンジャー』海城剛役)、荒川稔久(脚本家)渡辺勝也(監督)、坂本浩一(監督)、白倉伸一郎(東映株式会社取締役)を迎え、スーパー戦隊シリーズはどのようにその魅力を保ち続けてきたのか、シリーズの歩みを振り返りながら、関係者が語り合う。

「ジャパニーズ・アニメーションの立脚点 キャラクターと映画」では、日本のアニメにとって「キャラクター」はどんな意味を持つのか。またアニメはどのようにして「映画」を志向してきたのか。アニメを媒介にしつつ、キャラクターと映画の関係について考察することで、日本のアニメーションの立脚点を探る。

アニメのシンポジウムはYouTubeで配信するのみのものと、会場に観客を入れてのリアルの参加及びYouTubeで配信の2通りの方法がある。リアルの参加は事前予約が必要。YouTubeでの参加は誰でも参加が可能。申込方法詳細については映画祭公式サイトにて。

参加ゲスト:「ジャパニーズ・アニメーション」に関わるアニメーション及び特撮の監督、製作者など
英語通訳:あり
実施回数:3回
参加方法:YouTube
事前申込:不要
参加可能者:制限なし
※一部マスタークラスはリアルで観客を入れる形で実施。その場合の観客は申込が必要。
※会場でリアルに観客を入れる場合は、1コマにつき100名前後を予定。

第33回東京国際映画祭は2020年10月31日(土)~11月9日(月)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!