第33回東京国際映画祭「ジャパニーズ・アニメーション」部門上映作品『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』の舞台挨拶が11月4日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、矢嶋哲生監督、ゲスト声優を務めた中川翔子が登壇した。
今年の「ジャパニーズ・アニメーション」部門は、日本のアニメーション・VFXから生まれ、世界に羽ばたいたキャラクターにフォーカス。アニメーションでは「劇場版『ポケットモンスター』」、VFXでは、生誕45周年を迎えたシリーズ「秘密戦隊ゴレンジャー」を中心にスーパー戦隊シリーズを特集上映。『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』は、矢嶋哲生初監督作品。年齢も性別もバラバラの5人の登場人物たちが織り成す人とポケモンの絆を描いた感動作。
中川は「ポケんちわー!ポケモンが大好きという心で繋がった皆さんにこうして直接お会いできるのはなんて久しぶりでしょう!『みんなの物語』は当時劇場に6回見に行ったので、また映画館で見れるんだと感激です!」と元気いっぱいに挨拶。
『みんなの物語』では、サトシ以外の人たちのポケモンとの関係はどのように決めたのかという質問に対し、「僕がサトシと同じ10歳の時に、ポケモン自体がコミュニケーションになっていて、それによって友達と会話ができたりしたので、この体験を映画にできたらポケモンを知らない人にも良さを分かってもえらえると思って提案しました。」と答えた。また、それぞれのキャラクターの設定に関して、“ネイティブ世代”が体験したであろう体験を盛り込んだことも明かした。
『みんなの物語』に出演した感想を聞かれると、「監督とは同い年なので、子どもの頃にポケモンに出会ってからずっと共に走ってきて大人になって、性別・年齢・国内外関係なく、たくさんのポケモンが大好きな人とポケモンのおかげで繋がることができる中で、この『みんなの物語』では、今時の女の子もいれば、おじさん、少年がいて、それぞれ人間として弱さがあってとてもリアルで、人間たちがどうやってポケモンと人生を歩んでいくかというのをあらゆる形で共感できて、ポケモンの楽しみは無限大なんです。」と熱く語った。
また、この作品まで中川は12作連続で出演していることから、印象に残っている役を聞かれると、「忘れられないのはケルディオ。アフレコの時には絵も色も入っていなかったので、妄想の中で演技をするというのは言語化できない興奮がありました。」と答えた。また、アクションシーンが多く、台本が“・・・”やビックリマークしかないページもあったことから、それが癖になり、家に帰ってからもドアノブを開けるにしろペットボトルを落とした時も演技をしてしまったことがしばらく続いたというエピソードも話した。
この作品の内容に関して監督は「ポケモンが現実にいたらどうなのか、触れ合えたらどうなのかという思いを皆さん持っていて、それぞれにその物語があって、それをひとつ切り取って描けたらより多くの方に見てもらえて、より多くの感動が届けられるんじゃないかというのを大事にしました。」と話した。
中川は最後に「作品って進化していくんです。長生きすればするほど、新しいポケモンの興奮に出会えると思ったら生きるしかないじゃん、という、このような素晴らしい生きるたのしみをくれてありがとうございます。冬にまた映画館で会いましょう!」と挨拶した。
【写真・文/市原唯衣】
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第33回東京国際映画祭は2020年10月31日(土)~11月9日(月)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!
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