『461個のおべんとう』の公開記念舞台挨拶が11月7日(土)に丸の内TOEIで行われ、井ノ原快彦、道枝駿佑(なにわ男子/関西じゃニーズJr.)、森七菜、映美くらら、阿部純子、兼重淳監督が登壇した。
TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美による感動のお弁当エッセイ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」(マガジンハウス刊)を映画化した本作。主人公のミュージシャンでありながら息子のためにお弁当を作り続けることを決意する、シングルファザーの鈴本一樹を演じるのは井ノ原快彦。一樹の息子・虹輝を関西ジャニーズJr.で人気沸騰中のユニット「なにわ男子」に所属の道枝駿佑が演じる。
満席となった客席を見つめ「席の間を開けずにお客さんが入っているのはとてもうれしいですし、みんなが集まれる時期が来たんだなと喜びもあります」と感慨深げに挨拶した井ノ原は、この日全国に中継されることから「どこで配信されるのか、図を見せていただいた」と全国のファンに届くことを改めて確認したという。
劇中では、井ノ原、KREVA、やついいちろうが演奏するライブシーンがあるが、エキストラ200人を入れたこの撮影では、「撮影の合間も控室に帰らないんです」と監督が明かし、阿部も「トークショーみたいで楽しかったです」と明かし、井ノ原らしいファン思いの一面が垣間見れた。
また、“今一番ありがとうを伝えたい人は?”という共通質問に、「井ノ原さんにありがとうを伝えたい」という映美は「みなさんのリーダーなんです」といい関係性を築くために井ノ原の人柄が影響したことを明かした。続く森は「食にありがとう、食べることにありがとう」と答え、「誰かが作ってくれたご飯はおいしいし、がんばった日の高級感のあるご褒美もいろんな楽しみ方がある」と“食”への感謝を語った。
そして、井ノ原の息子役を演じた道枝は「僕はパパ(井ノ原)です」と即答し、「クランクインの前から“タメ口協定”を結んでくれたり、グッと距離を縮めてくれた。バラエティ番組でもフォト―をしてくれて、本当の親子のように接してくれたので助かっています」とコメント。さらに「彼のグループの子たち、息子の友だちみたいな気持ちになってる」という井ノ原、これに道枝は「『なにわ男子全員おれにタメ口でいいよ』って言ってくれたので、それを伝えたら即答で『無理!』て」と明かし、会場を沸かせた。
イベントでは、道枝から井ノ原に感謝の手紙が読まれるサプライズが用意されたが、この合図を忘れていた道枝は、何度かMCから声をかけられ気づいた様子で手紙を取りに一度降壇。「うっかり忘れてるのも彼らしくていい」と笑顔の井ノ原だが、なかなか戻ってこない道枝に「控室に行っちゃってるんですかね?」と兼重監督からツッコミが入ると、「そういうところあるんだよ。そこがかわいいでしょ?」と見守る井ノ原。
道枝からは「撮影前からたくさん連絡を取ってくれました」「すぐになじめていい作品作りができたお思います」「パパは疲れているはずなのに、僕を気にかけてくれて話しかけてくれたり本当に感謝してる」「もし20年後、30年後、父親役を演じる作品に出会えた時は、パパの背中をおみだして、この経験を思い出してがんばるから、その時は僕も“タメ口協定”を結ぶね」「この舞台挨拶で“パパ”から“井ノ原さん”に戻ります。優しさに甘えちゃいけないので。でも、僕が悩んだ時や苦しい時はまたパパになってね」と2分半にも及ぶ手紙を披露。
これに井ノ原はあふれ出る涙を抑えつつ、「クランクアップするときに、自分の息子を引きはがされるような気持になりました。それは君のがんばりだと思いますし、支えてくれたみんなのおかげです」と言葉を振り絞り、「後輩ですし、息子役だけど尊敬しています。本当にありがとうございました」と語った。
最後に道枝は「親の偉大さや友達の稚拙さ、絆の深さを感じ取れる映画です。友達や家族と共有していただいて、何気ない日常の1ページに刻んでいただけたら」、井ノ原は「横の人たちとつながることが大事なのかを教えられたのと、まず一番近くにいる人を大切にできなきゃいけないなということを教えていただいた気がします。今近くにいる人がどれだけ大事なのかを考えさせられる映画です」と本作をアピールした。
【写真・文/編集部】
映画『461個のおべんとう』は全国で公開中!
監督:兼重淳
出演:井ノ原快彦、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、森七菜、若林時英、工藤遥、阿部純子、野間口徹、映美くらら、KREVA、やついいちろう、坂井真紀、倍賞千恵子
配給:東映
© 2020「461個のおべんとう」製作委員会