『たぶん』の公開記念舞台挨拶が11月14日(土)に都内で行われ、木原瑠生、小野莉奈、寄川歌太、吉田美月喜、めがね、糸川耀士郎、YOASOBI(Ayase、ikura)が登壇した。

2019年11月に公開した第一弾楽曲「夜に駆ける」がBillboard Japan Hot 100やオリコン週間合算シングルランキングで複数週にわたって1位を獲得した小説を音楽にするユニットYOASOBI。初版35,000部からスタートした書籍「夜に駆けるYOASOBI小説集」にも収録されている第四弾楽曲の原作小説「たぶん」(しなの著)を原案としたオリジナルショートストーリーが誕生。大学生カップルで同棲をしていたが気持ちのズレを感じ、別れを選んだササノとカノン、夏の大会が自粛で中止となってしまった高校サッカー部員・川野とマネージャー・江口、そして社会人で恋人同士だがお互いの気持ちに応えられなくなっているクロとナリ。新星個性派キャストが紡ぐ3組の男女の“最も切ない別れ”と“新しい一歩”の物語を主題歌となるYOASOBIの「たぶん」が切なく彩る。

3組の男女の“切ない別れ”と“新しい一歩”を描く本作。YOASOBIのAyaseは「自分たちの楽曲が流れてきた瞬間がすごくグッときて。原作の『たぶん』、楽曲の『たぶん』、映画の『たぶん』、ひとつの『たぶん』がいろんな形になって、どうなるのか想像ができなかったんですけど、こんなに素晴らしい表現方法があるんだなとシンプルに感動しました」と感慨深げに語った。

ikuraは「原案の『たぶん』の小説には『ササノとカノン』のパートが描かれていて、映画化で3つのストーリーになったからこそ、それぞれの描く“別れ”、それがポジティブであってもそうでなくても、『たぶん』っていう言葉を引き立たせてくださった」とコメントした。

そのikuraは『ササノとカノン』パートの撮影現場を訪れたようで、出演する小野はikuraと中学生からの親友ということで、「お友達として見てた姿から、お仕事の顔になっている彼女の顔を見てウルウルしていました」と語った。一方の小野は「正直来ないでほしいと思ったんです(笑)」と明かしつつ、「感覚的には授業参観みたいな、知っている人だけどすごく緊張する感覚」と表現し、「緊張と同時に安心もしました」と笑顔を見せた。

また、作品タイトルにちなんで自身を「“たぶん”慎重派」と答えた小野は「お店でご飯を食べる時もすごく迷う」とコメントすると、これにikuraは「10分くらい悩んでるんです。私はお腹すいてるのに選ばないから、“早くして”ってなります(笑)」と明かし、笑いを誘った。

最後にAyaseは「この映画を観てから楽曲を聞くのは、全く違う見方ができる。映画を観ているからこそ思い描ける、聞きながら思うことがあると思うので、楽曲も小説も映画もこれからもよろしくお願いします」、ikuraは「原案ストーリー、映画、主題歌の3つが一つの作品になって『たぶん』というものがあります。観ていただいた方が、少しでも自分の生活の中で重なり合う部分があった時に、胸に置いておきたい作品になれたらいいなと思います」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『たぶん』は2020年11月13日(金)より公開!
監督:Yuki Saito
出演:木原瑠生、小野莉奈/寄川歌太、吉田美月喜/北林茉子、黒澤はるか・めがね、糸川耀士郎
配給:イオンエンターテイメント
©ソニー・ミュージックエンタテインメント