『フード・ラック!食運』の公開記念舞台挨拶が11月21日(土)に丸の内ピカデリーで行われ、EXILE NAOTO、土屋太鳳、石黒賢、寺門ジモン監督が登壇した。
本作は、芸能界屈指の食通であり、ありとあらゆる名店を巡り、食の素材から味までを熟知する寺門ジモンが熟成期間を経て作り上げた完全オリジナル作品。幻の人気焼肉店「根岸苑」―かつてそこには、食とともに家族の笑顔が溢れていた。長きにわたり、疎遠になっていた母の突然の余命宣告。“食運”を持つ、奇跡の男が“母の味”を求めて、食の旅に出る―。EXILE NAOTO(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS)、土屋太鳳がW主演を務める。
構想から7年という長い年月を経て完成した初監督作品に、寺門監督は「日本には美味しいものを食べたくなるような映画が少ないなと思っていて、そんな映画を撮りたいなという夢が叶いました。無事に公開できて良かったです」と映画公開を迎えた喜びを語った。NAOTOは「撮影して1年半くらい経っていて、去年の5月頃、ちょうど令和に時代が変わる記念すべき時にクランクインし、やっと皆さまの前にこうして届けられたことを嬉しく思います」と挨拶。土屋は「この作品が撮影された後、世界は難しい状況に突入いたしまして、皆様にお届けできるか心配でしたが、まさにお肉のように熟成することができました。美味しく召し上がっていただけたでしょうか?」と問いかけ、会場からは大きな拍手が起こった。
映画に実体験が入っているか聞かれた寺門監督は「全部、実体験です。リアルなことは感動するので、こうやっていろんなお店であったリアルな体験を映画にすることができて嬉しいです」と答えると、NAOTOが「映画の中で出てくるタレを盗むシーンも本当にあった話なんですよね?」と明かすと、寺門監督は「そう!お店で食べていた時に本当に隣のテーブルでタレを盗んでいる人がいて、店長が出てきて『盗め!』と言ってタレを渡しているのをみてカッコいいなと思って」と明かした。
食べるシーンの多い本作にちなみ、NAOTOは「撮影に入る前に食べ方とかお箸の持ち方を気を付けようと思って、お箸の持ち方を矯正する箸を買って使ってみたら全然食べられなくて、こんなに箸の持ち方がダメだったのかと驚きました。でも毎日、その箸を使って食事していたらその箸でも食べられるようになって、この映画のおかげで箸の持ち方がきれいになりました」と明かした。
映画の中でNAOTOとりょうが演じた、互いに大事に想いながらも疎遠になり、微妙な関係の親子の仲を取り持つ役柄を演じた土屋は、親子関係について聞かれると、突然声を詰まらせ涙を流しまわりのキャストを驚かせる場面も。「愛情が深い分、すごく切ないなとおもいました。母がよく言うんですが、親だからできることもあるけれど、親だからこそできないこともある、とよく聞かされていて、これってそういう事なのかなっておもって観ていました。撮影中は役として良人さんのところに行ったり、お母さんの所に行ったりしていたので、本気で良人さんのことを引っ張りたい気持ちでいました」と撮影当時の気持ちを振り返った。
今回、NAOTOと初共演した石黒は「NAOTO君とは初共演だったけど、俳優が持っている集中力やアプローチと違う、心でやるっていう気持ちを感じてすごいなと思いました。とてもよかったです」と誉めると、すかさず土屋が「でもジモンさんも現場で、賢さんのお芝居をみて『さすがだな~。絶対撮っておこう』と言ってましたよ」と石黒の演技を褒め、寺門監督も「現場でいきなり竹中という役名を“たけちよちゃん”と呼んで、一瞬ぎょっと驚いたんだけど、そういう風にあだ名で呼ぶ編集者もいるよなと思って、そういった遊びの部分も自然に入れてくるところがさすがだなと思いました」とお互いの演技を絶賛しあった。
焼肉がメインの映画に出演してみて発見したことやお肉について詳しくなったことがあるかを聞かれると、NAOTOは「千切りキャベツに肉を載せて食べるっていう食べ方があるって知って、それは発見でした」と語り、土屋は「この映画では本物のお店や人が出てきて、撮影もお店を使わせてもらっているんですが、映画の中で美味しくないお店として登場するお店の方が、そのお店は本当はとても美味しくて本物のお店なんですが、『ジモンさんのためなら』といって撮影に協力してくれていて、そんなことがある?と驚きました。毎日の撮影で、“食運”をいただいているような気持ちでした」と映画タイトルにかけて語った。
最後に11月25日に58歳の誕生日を迎える寺門監督の誕生日を記念し、キャストから寺門監督へのメッセージが寄せられ、NAOTOは「4年前、滋賀県の山奥で一面雪の中で初めてジモンさんにお会いして、その時に、今こういう話を考えているんだけどやらない?と言われ、その時はまだ実現するか分からない状況だったけれど、もしも実現する時はぜひやらせてくださいと答えて、それから4年が経って、本当にこうやって素晴らしいキャストの皆さんと一緒にその時の話を実現することができて本当に嬉しいです」と感謝の気持ちを伝え、土屋は「私は本当にお肉が好きで、移動中もお肉の映像を観てしまうくらいなんですが、お世話になっていたこの映画のプロデューサーの方が寺門さんとたまにご飯行くから一緒に会ってみる?と誘っていただき、初めてお会いしたんですが、その時、いっぱい焼肉を食べたんですが、その後にお好み焼きを食べたっていうことは一生忘れません。情報番組で、ジモンさんが、お店の方がその店の食材に似てくるとその店は美味しいと見たんですが、ジモンさんが牛に見えてきました」と言うと、「牛!嬉しいです!」と3人の気持ちを受け止め、嬉しそうな様子の寺門監督だった。
さらに、58歳の誕生日にちなみ、飾りつけされた5.8kgの巨大ローストビーフがサプライズ登場すると、思わずローストビーフの周りに集まる4人。寺門監督は自分のスマホを取り出し巨大ローストビーフと記念撮影し喜んでいた。初監督作品公開と誕生日を祝う祝賀ムードたっぷりの雰囲気のまま、大盛況のうちに舞台挨拶は幕を閉じた。
映画『フード・ラック!食運』は全国で公開中!
原作・監督:寺門ジモン
出演:EXILE NAOTO、土屋太鳳、石黒賢、松尾諭、寺脇康文、白竜、東ちづる、矢柴俊博、筧美和子、大泉洋(特別出演)、大和田伸也、竜雷太、りょう
配給:松竹
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