『天外者』の完成披露試写会が11月30日(月)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、筒井真理子、蓮佛美沙子、田中光敏監督が登壇した。
激動の幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男がいた――五代友厚。武士の魂と商人の才を持つこの男は、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた。東の渋沢栄一、西の五代友厚とも評される功績を挙げながらも、長らく歴史に埋もれていた。近年、多くの人の研究により、その真価が再認識される。ひたすら大いなる目標に向かったその志と熱い思いが、今、解き放たれる。三浦春馬さんが圧倒的な熱量で生き抜いた五代友厚を演じる。取り囲む盟友の坂本龍馬を三浦翔平、龍馬と共に現れ後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎を西川貴教、そして初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永悠希。さらに五代友厚の両親として生瀬勝久と筒井真理子、遊女はる役の森川葵、五代友厚の志のよき理解者である妻・豊子を蓮佛美沙子が演じる。
本作で三浦春馬さん演じる五代友厚の盟友・坂本龍馬を演じた三浦翔平は、今の気持ちを聞かれ「どうしたら僕の色が出せるかなと考えていたのですが、三浦春馬くんがいたからこそできた龍馬だと思っています」と振り返った。岩崎弥太郎を演じた西川はこれまでは手段を選ばない非情な部分が描かれていることが多かったと思うんですけど、これだけ大きな組織を一代で築き上げるということは、人間的な魅力があったんじゃないかなと思って、愛らしさが表現できればと思いました」と解釈したうえで演じたことを明かした。
森永も「人懐っこい感じが印象にあった」と田中監督と相談して作り上げたと語り、森川は「自分のためではなく、人や国のために自分が率先して道を切り開くという姿は素敵だと思いました。五代さん、男性としても人間としても魅力でした」と三浦春馬さんとの共演を振り返った。
撮影中は、すき焼きを食べるシーンで「普通に食べてました」と明かすなど、リハーサルからテンションが高かったというキャストたち。西川は「春馬もそうですし、現場の空気が本当によかったんです。短い撮影期間だったんですけど、(監督・スタッフが)集中できるように配慮いただいて、その中でも春馬が集中してがんばってくれている姿が励みになったと思います」と振り返った。
また、三浦春馬さんとは高校の同級生という蓮佛は「正式に事務所を通してのオファーをいただく前に春馬くん本人が声をかけてくれて。そういう経験はなかった。結果、夫婦役で一緒にやれたのがうれしかった」と明かした。
その三浦春馬さんのキャスティングについて、田中監督は「彼は大人の男性の魅力があって、それでいて美しくて、芯がしっかりある役者。彼に五代友厚をぜひともやってもらいたいという思いがありました。彼の純粋な、あんなにきれいな大人になれるものなのかというくらい、最初に会った時に第一印象で思いました。彼にオファーしてよかったと思った作品です」と語った。
最後に三浦翔平は「いろんなな思いを抱えて立っています。お披露目できることがうれしいです。いろんな感情を受け取ると思います。どうか彼の熱量と、必死に生きた五代友厚という役柄の熱量をしっかりと目に焼き付けてほしいです」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
映画『天外者』は2020年12月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:田中光敏
出演:三浦春馬、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵/蓮佛美沙子、生瀬勝久
配給:ギグリーボックス
©2020 「五代友厚」製作委員会