『きみの瞳(め)が問いかけている』のアンコール舞台挨拶が12月3日(木)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、吉高由里子、横浜流星、三木孝浩監督が登壇した。

恋愛映画史を涙で塗り替えるほど、純度の高い「無償の愛」を描いた“純愛”映画である本作。W主演を務める吉高由里子が演じるのは不慮の事故で視力と家族を同時に失う悲劇に見舞われながらも、明るく健気に生きようとする女性・明香里、横浜流星はかつて将来を有望視されていたキックボクサーだったものの、過去の事件によって心を閉ざし、今は日雇いバイトで食いつなぐ毎日を送る無口な青年・塁を演じる。ひょんな勘違いから出逢った二人は、次第に惹かれあい、心を開くが、塁は自分が起こした過去の事件と明香里の失明にある驚愕の因果を知り、彼女の目の手術代を稼ぐため、高額な賞金が賭けられた不法な賭博試合のリングに再び立つことを決意する─。話題の恋愛映画を続々手掛ける三木孝浩監督が描きあげる。

10月23日(金)に公開された本作だが、今回の舞台挨拶は全国157のスクリーンに中継された。これまでに何度も観たというファンも多い中、SNS上では“100回以上観た”という人もおり、「誰よりも上手に演じられそう」と吉高、横浜も「僕よりも知ってますよ」と驚きを隠せない様子だった。

舞台挨拶では、劇中写真を投影しながら、SNSなどを盛り上げているシーンの考察について3人が答え、横浜演じる塁の髪形については「ストレートよりもパーマがいいんじゃないかっていうのは流星くんからいただいた」と三木監督が明かすなどの舞台裏が明かされた。その横浜も「監督がワンシーンワンシーンで『もうちょい目が・・・』ってうれしくて」と感謝の気持ちを口にすると、三木監督からは「流星くん、目の芝居がすごいいいんです。見せたいから髪上げたいみたいなところをヘアメイクさんに指示してということはありました」と称賛した。

また、劇中で出てくる“初恋”が花言葉というキンモクセイについては「もちろん調べました」という三木監督は、「日本人に馴染みのある香りをイメージできるお花がいいと思ってキンモクセイにしました」と明かした。

さらに、まもなく2020年も暮れに近づいているということで、今年を表す漢字一字を発表することに。「超」と書いた三木監督に続き、「新」と書いた吉高は「今年は新しいスタイルがたくさんあった。時代の移り変わりの最中なのかなと思って、置いていかれないようにしがみついていきたい」とコメント。「考」と書いた横浜は「改めて自分自身を見つめ直し、考えるきっかけになった。考えて、自分の中でいろんな答えが出たりもしたので大事な年になりました」と振り返った。

最後に横浜は「この状況下の中、映画館に来て観てくださるだけでうれしいのに、2塁3塁(2回3回)と何回も観て愛してくださって本当にうれしく思っています。リピーターの方の質問を受けて、まだまだ自分の役作りが足りないんじゃないかと気づかされたので、これからもっともっと頑張っていきたいと思います」、吉高は「たくさんの方に愛してもらえる映画に出演できたことがうれしいです。本当にみなさん、たくさん長い間愛してくださってありがとうございます」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『きみの瞳が問いかけている』は全国で公開中!
監督:三木孝浩
出演:吉高由里子、横浜流星、やべきょうすけ、田山涼成、野間口徹、岡田義徳/町田啓太/風吹ジュン
配給:ギャガ
©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
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