日本の未来を切り開いた“五代友厚”の物語を映画化した『天外者(てんがらもん)』で三浦春馬さんが演じる五代友厚の像の前で並ぶ三浦翔平、西川貴教、森川葵の写真が到着した。
激動の幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男がいたー五代友厚―。武士の魂と商人の才を持つこの男、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた。東の渋沢栄一、西の五代友厚とも評される功績を挙げながらも、長らく歴史に埋もれていた。近年、多くの人の研究により、その真価が再認識される。「実もいらぬ、名もいらぬ、ただ未来へ・・・」とひたすら大いなる目標に向かったその志と熱い思いが、時代を超えて今、解き放たれる―。三浦春馬さんが圧倒的な熱量で生き抜いた五代友厚を演じる。取り囲む盟友の坂本龍馬を三浦翔平、龍馬と共に現れ後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎を西川貴教、そして初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永悠希。さらに五代友厚の両親として生瀬勝久と筒井真理子、遊女はる役の森川葵、五代友厚の志のよき理解者である妻・豊子を蓮佛美沙子が演じる。
近代日本経済の基礎を構築し稀代の≪天外者(てんがらもん)=凄まじい才能の持ち主≫と呼ばれた五代友厚。土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文ら同年代の若者たちと学び、遊び、夢を語りあい、さらには高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちとも交わり、友として彼らを支えた。武士の身でありながらも上海に渡って蒸気船を購入し、海外貿易による商業立国を説き、イギリスへ留学生を送り出し、自らもヨーロッパを視察する。
まさに五代は、「誰もが夢を見ることが出来る国」を作るべく、世界中の知見を手に入れ、また大久保利通らを支え殖産興業・富国強兵などに邁進させたのだ。明治政府が誕生すると政府役人となるが、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身。明治11年には大阪に商法会議所を作り、貨幣造幣局の設立、電信・鉄道・紡績・鉱山など多くの事業を精力的に手がけ、現在の大阪証券取引所・大阪商工会議所・大阪市立大学など膨大な数の組織や企業の設立に尽力した。東の渋沢栄一、西の五代友厚とも評される功績を挙げながらも、長らく歴史に埋もれていたが、近年、多くの人の研究により、その真価が再認識される。
そんな五代友厚を演じるは三浦春馬。圧倒的な熱量をもち日本の未来のため疾走する姿はまさに、五代友厚その人が映し出されている。田中監督は撮影現場で三浦春馬の提案で台本とは違う演出に変更した点があったと語る。それは自身の髷を切るシーン。台本では斬り合いがあってから自身の髷を切る予定だったのだが、三浦春馬本人が直接、田中監督に「五代さんはどんなことがあっても仲間を切ろうとしないと思うから、斬り合いがしっくりこないです。」と話し、監督はその瞬間、三浦春馬は五代友厚になっていたと熱く語る。思いを形にするのが役者。座長自ら作品をより良いものにしようとする三浦春馬の姿は、まさに現代の五代友厚と言えるだろう。
公式Twitterでの本予告解禁のツイートは2万いいねに近づくなど、その期待感や注目度は数字からも見て取れる。そんな注目を集める本作に出てくる偉人らの志が感じられるのは、大阪取引所にもある。明治11年に大阪に商法会議所(現 大阪商工会議所)を作った創設した際に自ら会頭に就いた五代は、同時に株式取引所も創設させ、大阪財界を復興させる。功績を讃えられた彼の像が、写真にあるよう大阪取引所の入口に、まるで未来を見据えるように建てられているのだ。そんな五代友厚像の前で並ぶ三浦翔平、西川貴教、森川葵らキャストの姿。五代像を見上げる様子は、本編で五代友厚を支えた坂本龍馬、岩崎弥太郎、はるとして、そして五代友厚を演じた三浦春馬に対して、想いを馳せているようにも見える。
映画『天外者』は2020年12月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:田中光敏
出演:三浦春馬、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵/蓮佛美沙子、生瀬勝久
配給:ギグリーボックス
©2020 「五代友厚」製作委員会