何度かの公開日変更を経て、いよいよ『ワンダーウーマン 1984』が12月18日(金)より全国で劇場公開される。

前作『ワンダーウーマン』は2017年に公開され、世界中で大ヒットを記録した。それから3年、本作『ワンダーウーマン 1984』は、主演のガル・ガドット、パティ・ジェンキンス監督らはそのまま続投し、時代設定が"だいふ"変わる。前作の舞台は第一次世界大戦の時期。女性しかいないセミッシラ島のプリンセス、ダイアナ/ワンダーウーマンが、島に不時着したパイロットのスティーブと出会い、新たな運命へと旅立つ物語。

そして本作の舞台は、ダイアナがセミッシラ島を初めて離れてから66年後の1984年。一気に66年も時が流れてしまったが、ジェンキンス監督自身の“80年代はワンダーウーマンの時代”という思いが込められたこの時代は、2020年現在の世界とは近くて遠い存在。劇中では80年代のカルチャー満載で、観る人によっては懐かしくもあり、また観る人によっては新鮮にも感じるこの80年代を見事に再現している。特にファッションへのこだわりを強く感じるのでぜひ注目していただきたい。

また、本作には新たに魅力的なキャラクターが登場する。バーバラはダイアナの博物館での同僚。内気な性格の彼女だが、その微妙な心理描写を体言しているクリステン・ウィグの演技に注目だ。そして、ペドロ・パスカル演じるマックス・ロードは、まさに80年代を舞台にしたかいがあったというキャラクター。そして、予告編などでも既に明かされているが、クリス・パイン演じるスティーブも登場する。時を経て再開した2人が見せる展開に要注目だ。

まさに“見どころしかない”と言っても過言ではない本作だが、最後に注目していただきたいのが音楽。前作と変わり、本作では「ダークナイト」シリーズや『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)などのDC作品、さらに『ダンケルク』や『インターステラー』なとでお馴染みのハンス・ジマーが担当している。その名前を聞いただけでも期待してしまう人も多いと思うが、あまりにもハマりすぎていて期待以上だった。

世界の危機を救うために活躍するワンダーウーマンの待望の続編が、この時期に公開されることは誰も予想していなかったことだろう。きっとこの映画を観終わったころには、映画館という大きなスクリーンで映画を観ることができる幸せを感じるはず。

【文/河野康成】

映画『ワンダーウーマン 1984』は2020年12月18日(金)より全国で公開!
監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、クリスティン・ウィグ、クリス・パイン、ロビン・ライト
配給:ワーナー・ブラザース映画
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