時代を越えた“愛と涙”の感動作『キネマの神様』にリリー・フランキー、志尊淳、前田旺志郎が出演することが決定した。

松竹映画100周年を記念した本作。監督は日本映画界を代表する山田洋次、原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる「キネマの神様」。W主演を務めるのは故・志村けんの遺志を継ぐ沢田研二と、実力、人気ともに若手ナンバーワンの菅田将暉。さらに日本を代表する名女優・宮本信子と若手人気女優・永野芽郁など記念すべき作品にふさわしい超豪華なスタッフ・キャストが集結した。また、野田洋次郎、小林稔侍、寺島しのぶが出演、豪華キャスト陣が紡ぐ物語にますます期待が高まっている。

今回、新たなキャストとしてリリー・フランキー、志尊淳、前田旺志郎が出演することが決定した。リリー・フランキーは、1950~60年代の日本映画黄金期に活躍した、助監督のゴウ(菅田)が師匠とする映画監督・出水宏を演じる。是枝裕和監督作品に常連出演をするなど日本を代表する実力派俳優であるリリーは「山田洋次監督、沢田研二さん、志村けんさん。僕の憧れのスターの方々と、同じフィルムの中に存在できたことが、幸福です。」とコメントし、本作への出演について大きな憧れと喜びを語っている。リリー演じる出水は、多くは語らないが映画撮影において確固たるこだわりを持ち、ゴウに監督としての在り方を背中で教えるような男。当時の映画界を代表する監督が持つ特異な存在感を、円熟味が滲み出た振る舞いで見事に体現している。

リリー・フランキー

志尊淳は、テラシン(小林)が経営する映画館「テアトル銀幕」でアルバイトをするイマドキの青年・水川を演じる。今まさに勢いのある若手実力派俳優である志尊だが、「自分の人生において、山田洋次監督作品に出演させていただける事があるなんて思ってもいませんでした。」とコメントしており、驚きとともに貴重な経験であったことを明かしている。志尊演じる水川は、一見調子の良いイマドキの青年だが、「テアトル銀幕」を通して現代のテラシンや淑子(宮本)、そしてゴウ(沢田)と会話を重ねる中で関係性を築いていく役どころ。水川が持つ温かい一面を感性豊かに表現し、作品に彩りを加えている。

志尊淳

前田旺志郎は、落ちぶれたゴウ(沢田)が持っていた才能を再び見出す、孫の勇太を演じる。今後の活躍がますます期待される次世代俳優である前田は「自分がまさか山田洋次監督作品に携われる日が来るなんて思ってもいなかったので、ものすごくテンションが上がりました。」と素直な喜びの胸中を明かし、厳しい指導の中にも映画愛に溢れた山田監督に改めて尊敬の意を表した。前田演じる勇太は、落ちぶれたゴウを一人の人間として見つめ、眠っていた才能に気づくという現代のゴウにとってのキーパーソンと言える存在。また、内気で部屋にこもりがちの繊細な役どころである一方、ゴウとは他の誰よりも信頼関係を築く様を絶妙な演技で表現している。

前田旺志郎

映画『キネマの神様』は2021年より全国で公開!
監督:山田洋次
出演:沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、宮本信子
配給:松竹
©2021「キネマの神様」製作委員会