実在した男をモデルに“社会”と“人間”の今をえぐる問題作『すばらしき世界』のショート予告が解禁され、併せて各界の著名人からコメントが到着した。

本作は、「復讐するは我にあり」で直木賞を受賞した佐木隆三の小説「身分帳」を原案とした西川美和監督最新作。これまでオリジナルにこだわり続けた西川美和監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ。主演は、国内外でその演技力を高く評価され続ける名優・役所広司。ほかに仲野太賀、長澤まさみ、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、安田成美らが名を連ね、名実ともに豪華なキャストたちが西川監督のもとに集結した。

ポン・ジュノ(映画監督)

私たちが生きるこの世界は、
適応すべき価値がある場所なのか?と
突きつけられた。とにかく実に深く、
遥か先まで進んだ映画だ。

本木雅弘(俳優)

幸福と鉛とを交互に飲み込む
西川さんの作品には、
他にはない滋味深さがある。
現実を転写したスクリーン上に
みるみる零れる切なさと愛おしさ、、、
観るべき、知るべき、この
すばらしき世界

小泉今日子(女優など)

誰かが空を見上げ、美しいと感じる瞬間がある。
その瞬間の空には、わたしを含め個々の行動が
反映されているのかもしれない。
素敵な映画でした。

YOU(タレント)

右手に 柔らかく 包み込まれた秋桜が
優しい色で 尊くて
あぁ 人と交わした 証って
きっと こういうものかなぁ って
慎ましくて じゅうぶんにあたたかくて
嘘がなくて

角田光代(作家)

ただしいもまちがいもない、
このようにしか生きられないひとりの人の姿が在る。
その静かな重みに圧倒される。

操上和美(写真家)

生きることは自分の性(さが)との戦い。
夢、希望も絶望もすべて捨て
今を生きる役所広司が圧倒的に光る。

尾崎世界観(クリープハイプ)

ころころと変わる主人公三上の表情が、季節みたいだった。
それを観てる自分も、脱いだり着込んだり
傘をさしたり、忙しくて楽しかった。
終盤、走っている三上を見て、笑いながら泣いた。
こんな風に、祈るような気持ちで映画を観たのは初めてだった。

倉本美津留(放送作家)

人はいくつになってもやり直せるのか?
いくつになっても成長できるのか?
答えはYES である。
たとえこの映画の主人公のような人物でも。
自分の心との戦いから逃げなければ。

宇野維正(映画ジャーナリスト)

「役所広司×西川美和? そんなの傑作になるに決まってるじゃん」という 期待を遥かに超えてきた。 清と濁。重さと軽さ。笑いと涙。 実話を超える映像と物語の力。すべてがあった。

久米宏

小学生の頃から映画館に入り浸っていました僕に言わせると 入れ墨の人物が出てくる映画は面白いです。 「すばらしき世界」とは映画の世界だと理解しています。

ショート予告

映画『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国で公開!
脚本・監督:西川美和
出演:役所広司、仲野太賀、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子、長澤まさみ、安田成美/梶芽衣子、橋爪功
配給:ワーナー・ブラザース映画
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会