株式会社大林組は、「MAKE BEYOND つくるを拓く」というブランドビジョンを策定し、新企業広告のイメージキャラクターに俳優・佐藤健を起用した新TVCM「つくるを拓く」篇を1月1日(金・祝)より全国でオンエア開始する。
世界情勢の変化や技術革新により、社会が複雑さを増すこの時代、大林グループは1892年の創業以来、培ってきた「ものづくり」の強みを活かしながら、今という時代に合わせて発展し、従来の建設の枠を超えて、新しい領域を拓いてゆく―。ブランドビジョン「MAKE BEYOND つくるを拓く」には、そんな大林グループの挑戦の意志が込められている。
このブランドビジョンのもとで展開する情報発信の第1弾として、人類のものづくりのルーツとも言われている「火」をテーマにしたTVCMを制作。ものづくりの始まりから未来までの物語を、壮大なスケールの映像と共に描きながら、つくることそのものをつくり変えてゆくという、人類の普遍的な「BEYOND」の姿勢を表現した。
「MAKE BEYOND つくるを拓く」に込めた想いを体現するメッセンジャーとして、多様なジャンルで圧倒的な存在感を放ち、自身の可能性を拓き続けている俳優・佐藤健を起用。広告制作に当たって、実際に佐藤と打ち合わせを重ねる中で、ブランドビジョンの本質、未来に向かう当社の姿勢を伝え、共感したうえで実現した今回の企画。TVCM「つくるを拓く」篇では、親しみやすい雰囲気を持ちながらも、どこか現在とは違うところに佇んでいるかのように見える佐藤独特のキャラクター性を活かして、数百万年前の原始時代、地球のどこかで初めて「火」に遭遇した人類の祖先の前に、突如姿を現す「謎の人物」を演じた。
撮影は、自然以外に建物が何もない原始時代を再現するロケーションとして、大きな川と海の狭間の広大な砂地で行われた。佐藤は、自らのアイデアも取り入れたグレーのタートルネックにオフホワイトのロングコートという“時空の旅人”風の衣装で颯爽と登場。今回の役どころは、数百万年前の地球にどこからともなくやって来て、原始人とコミュニケーションする謎の人物。演じるに当たって、「実在するような、しないような不思議な役だったので、その微妙な存在感を意識しました」と語った佐藤。その演技プランを基に、本番当日も監督とじっくり話し合い、撮影が始まってからも一緒にプレイバックをチェックして、お互いに意見を出し合いながら、特異なキャラクターを作り上げた。
その場から逃げ出そうとする原始人を、佐藤が「逃げるな」と一喝し、火のついた枝を手渡すまでの一連のシーン。ものづくりの歴史が今まさにここで始まるか否かの鍵を握る、本TVCMのクライマックスだけに、佐藤は監督やカメラマン、原始人役の方と顔を突き合わせ、お芝居のタイミングやスピード、カメラワークを細かく確認すると、ファーストカットから迫真の演技を連発し、周りのスタッフの視線を釘付けにした。中でも、現場が一番盛り上がったのが、「歴史始まんないんだよなぁ」とややぶっきらぼうな言い回しとともに枝を差し出しながら、鋭い眼差しを向ける場面。火に怯える原始人に対して、終始毅然とした態度を貫き、勇気を持って行動することを促す佐藤の演技は、燃えさかる炎に照らされた凛々しい表情と相まって、圧倒的な存在感を放った。
佐藤健 インタビュー
――今回のTVCMに出演したことで、大林組のイメージに変化はありましたか?
イメージ、変わりました。元々は建設というイメージが強くあったのですが、実際は建設という領域に限らず、自分たちの技術やこれからの展望を大きな枠組みや広い視野で捉えているんだなと驚きました。TVCMもまさか、一切建物のないところでの撮影だとは思いませんでしたし、これから建設の枠を超えていきたいというメッセージは特に印象的でした。大林組さんがこれからどんなものをつくっていくのか、楽しみです。
――「MAKE BEYOND つくるを拓く」という新しいブランドビジョンの第一印象をお聞かせください。
何かをつくることで超えていこうとか、あるいはつくることを超えていこうという前向きな勢いを感じました。未来を切り拓いてくれる、わくわくさせてくれる会社だなと感じますし、このビジョンをもって、さらにそうなっていくと思います。あとはやっぱり建設という枠に収まらないビジョンだなと。非常に共感できますし、僕自身としても見習っていきたい姿勢だなと思いました。
――佐藤さん自身もお芝居や作品を“つくる”お仕事をされている中で、こんな風に「MAKE」、あるいは「BEYOND」していきたいという思いや目標がありましたらお聞かせください。
凝り固まった方法論や常識、先入観のようなものを極力持たずに、常に目の前にあることへの最善のアプローチを考える、ということを意識しています。あとは仲間内で遠慮なく意見、アイデア等を言い合える関係を築くことが大切だなとも思います。
――本TVCMのテーマにもなっている人類の歴史やものづくりについて、どのように感じましたか?
考えてみれば、いま身の回りにあるもの・ことはすべて誰かがつくったもので、つくることによって歴史は歩みを進めてきた。そのことに改めて気づかされたように思います。驚いたのは、ものづくりのはじまりが火の誕生という説があること。今回はその場に立会い、人類の歴史を動かす重要な役ができて光栄でした。
――今回の撮影で大変だったエピソードや、印象に残ったことをお聞かせください。
今よりもずっと前の時代、実在するような、しないような不思議な役だったので、その微妙な存在感を表現するよう意識しました。あとは、原始人との共演。これまで様々な役を演じてきましたが、原始人に話すというシチュエーションでお芝居をしたのは初めてのことで、印象的でしたね。すべてのはじまりに立ち戻って、広くものづくりや“つくる”ということを見つめ、超えていく。そんな作品に出演できてよかったなと思います。
大林組「MAKE BEYOND つくるを拓く」特設サイトではTVCMやメイキング映像、グラフィック広告などのコンテンツを楽しめる。