『名も無き世界のエンドロール』の完成報告会見が1月7日(木)に都内で行われ、岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、佐藤祐市監督が登壇した。
問題のある家庭で、淋しさを抱えて育ったキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)。そこへ同じ境遇の転校生・ヨッチもまじわり、少年期から成人まで3人は支え合いながら生きてきた。だがある時、ヨッチは2人の前から突然消えてしまう。それから10年もの月日が流れ、キダとマコトは表と裏それぞれの世界を、死に物狂いでのし上がっていた。全ては、世界の片隅で生きてきた彼らとは住む世界の異なる「ある女性」にプロポーズをするため。しかし、実はそれは日本中をも巻き込んだ、ある壮大な計画だった。ラスト20分、想像を絶する衝撃のエンドロールが幕を開ける―。行成薫による同名傑作小説を映画化した本作。岩田剛典と新田真剣佑が表裏一体のバディを演じる。
劇中では幼馴染という役どころを演じた岩田、新田、山田の3人だが、「自分が一番年上だったので意識する部分だったり、無断に考えすぎている部分があって、現場に入ったらすんなりと違和感なく関係を築けていったので2人には助けていただきました」と振り返った岩田。一方で新田も「10年前、そして現在を描いているので、10年前がより楽しければラストが活きてくる。幼馴染3人が楽しく生活しているシーンを、見ている側も笑顔になれるような感じになればと思って演じました」と明かした。
「初日から和気あいあいとしていました。最初のシーンがカラオケボックスの撮影だったんですけど、その日に連絡先を交換した」と岩田が明かすなど、この日も仲の良さをうかがわせる3人だったが、本作が初共演だったという岩田と新田。本作のクランクイン間もないころ、新田は「『岩田さん、がんちゃんって呼んでもいいですか?』って言わせていただいて、がんちゃんと呼ばせていただいている」と明かし、撮影当時18歳だった山田についても「歳のレンジはあるんですけど、前からずっと知り合いなんだろうなという雰囲気が出ていました」と笑顔を見せた。
また、岩田は新田の印象について「メディアで見るまんま。明るくて天真爛漫なイメージ。現場が終わる頃には歳の違う兄弟みたいな感覚になれた。人懐こい弟。アットホームな現場でした」と振り返った。
イベントでは、本作のキャッチコピーでもある“ラスト20分の真実”にちなんで“充実した1年を過ごすために今年をどう締めくくりたい?”というテーマの元、今年の抱負を発表。「ピアノを継続する」(中村)、「運動好きになる」(山田)、「笑顔」(新田)、「復活」(岩田)とそれぞれが発表。新田は「今年は笑顔で終えるためにがんばる。ひとつひとつ目の前にある仕事をがんばろうという(意味で)」と決意を明かし、岩田は「今の情勢で復活は早い気がしますけど、一年が終わるころにはエンタメも復活してもらいたいし、希望を込めて」と語った。
さらにイベントでは、翌日の8日に二十歳の誕生日を控える山田にサプライズでバースデーケーキをかたどった花が贈られ、山田は「全然気づかなかったです。前日だから、と思っていたんですけど、誰もあんまり言ってくれなくてちょっと寂しいなと思ってた(笑)嬉しいです!」と笑顔で語った。
最後に岩田は「サスペンスな部分を売りにしている作品ではありますが、自分としては究極のラブストーリーでもあり、命の尊さだったり、命の重みを伝えたい作品だと感じています。たった一つの出来事で、人はこんなにも変わってしまうんだということをストレートに描いています。そんな中で、どんなことがあっても絶対に変わらない友情も表現されている作品です」と本作をアピールした。
【写真・文/編集部】
映画『名も無き世界のエンドロール』は2021年1月29日(金)より全国で公開!
監督:佐藤祐市
出演:岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン/石丸謙二郎、大友康平、柄本明
配給:エイベックス・ピクチャーズ
©行成薫/集英社 ©映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会