『名も無き世界のエンドロール』の“絆結び”大ヒット祈願イベントが1月19日(火)に都内で行われ、岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、佐藤祐市監督が登壇した。
問題のある家庭で、淋しさを抱えて育ったキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)。そこへ同じ境遇の転校生・ヨッチもまじわり、少年期から成人まで3人は支え合いながら生きてきた。だがある時、ヨッチは2人の前から突然消えてしまう。それから10年もの月日が流れ、キダとマコトは表と裏それぞれの世界を、死に物狂いでのし上がっていた。全ては、世界の片隅で生きてきた彼らとは住む世界の異なる「ある女性」にプロポーズをするため。しかし、実はそれは日本中をも巻き込んだ、ある壮大な計画だった。ラスト20分、想像を絶する衝撃のエンドロールが幕を開ける―。行成薫による同名傑作小説を映画化した本作。岩田剛典と新田真剣佑が表裏一体のバディを演じる。
イベントの冒頭では、御祈祷の際に込めた思いを“書”にした岩田は「絆」と書き、「キャストとスタッフ、みんなで話し合って決めました。この作品を一言で表すならこの文字しかないだろうと」とその理由を明かしたが、達筆な岩田の書に登壇者からも驚きの声が次々と挙がり、新田からも「ものすごいかっこよかった」とべた褒めの声が寄せられ、岩田は照れ笑いを浮かべていた。
本作では人と人との“絆”がテーマとして描かれているが、山田は「みなさんと出会えたことがご縁」と振り返り、「思いやりとかそういうのを感じてひっくるめてご縁だと思えて嬉しかったです」と笑顔を見せた。また岩田、新田との共演については「お二人ともストイックというか、一言で表すとプロ。現場の姿を見ていると尊敬していました」と明かした。
2017年の日本アカデミー賞で揃って新人俳優賞を受賞した岩田と新田だが、そのことを踏まえて新田は「岩田さんと共演できてご縁を感じました」とコメント。さらに現場を通して「お兄ちゃんのような存在」と明かし、岩田は「初日から意気投合して、頼もしかったし、やりやすかった。人懐っこい弟みたいに思えた」とお互いの印象を語った。
また、コロナ禍で人と直接会う機会が少ない中で「なかなか会いたい人に会いたいタイミングで会えないからこそ、久しぶりに連絡を取る友達が増えた」という岩田は、「中学校の同級生をリモートでやりました。見た目も変わった人もいたりして、でも会話になると当時のまま。年取っても変わらないんだな」と感慨深げに振り返った。
最後に岩田は「頭の中を空っぽで映画館に来ていただくほうが映画の良さを体験していただけるのは間違いないです。この作品の根底にあるメッセージ、愛、命、絆というものをたくさんの方に受け取って欲しいと願っています」と本作をアピールした。
【写真・文/編集部】
映画『名も無き世界のエンドロール』は2021年1月29日(金)より全国で公開!
監督:佐藤祐市
出演:岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン/石丸謙二郎、大友康平、柄本明
配給:エイベックス・ピクチャーズ
©行成薫/集英社 ©映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会