『陽だまりの彼女』の越谷オサムによる青春小説を映画化した『いとみち』の場面写真が一挙解禁された。

主人公の相馬いとは、津軽三味線が得意な青森・弘前市の高校生。三味線を弾く時に爪にできる糸道に名前の由来を持つ。強い津軽訛りにコンプレックスを持ち話すことが苦手で友人も少ないが、芯はじょっぱり(意地っ張り)。一大決心をして津軽メイド珈琲店でのアルバイトをはじめたことをきっかけに、祖母、父、バイト仲間たちに励まされ、16歳のいとは成長していく。思春期の葛藤を核に、”津軽三味線が紡ぐ三世代家族の珠玉の人間ドラマ、そしてオール青森ロケの心癒やされる雄大な風景に注目だ。

今回、本作の場面写真11点が一挙解禁された。日本百名山のひとつ、青森を代表する岩木山で撮影された父娘(豊川悦司、駒井蓮)が心を通わせるシーンや、メイドカフェでのアルバイトを心配するあまりこっそり偵察に行き、ぎくしゃくした雰囲気が漂う父娘ショット、祖母ハツヱを真ん中に父娘が喧嘩しにらみ合いながらどこかとぼけたシーンなどが収められている。

いとを演じた駒井は「(豊川さんに)最初に東京でお会いした時にオーラが凄くあって存在感に圧倒され、どうやったら父と娘になれるのだろうと悩みましたが、(撮影場所の)板柳町で再会したら現場の空気感もあって、すっと父娘になれました」と語り、父耕一を演じた豊川悦司も「親子関係というのはとても個的で、それぞれの家庭で全く異なる関係性のような気がします。僕自身も娘がいますが、娘との関係性を未だ理解できない自分がいる気がします。そういう父親の戸惑いみたいなものを大切に演じてみました」と率直に語る。

本作では実際に岩木山へ登頂しており、「登っている時は結構大変でしたけれど、自分で足場を探しながら進むのは楽しかったです!(父役の豊川さんと)2人で同じ景色を眺めながら、お互いの空気を交わして、静かな温もりといいますか、親子の語らない温もり、みたいなものを感じながらお芝居させて頂きました。一緒に山を登ることで生まれる結束感も大きな力になったと思います。」と駒井、豊川は「岩木山を登るのは正直しんどかったですが、、その分気持ちが入りいいシーンになりました」と、撮影を振り返った。

その他の写真は、ハツヱ(西川洋子)といとの絆が感じられる津軽三味線合奏シーン、津軽メイド珈琲店内でメイド服姿のいと(駒井)と先輩達、シングルマザー幸子(黒川芽以)、漫画家志望の智美(横田真悠)&珈琲にこだわる執事姿の工藤店長(中島歩)、怪しげなオーナー成田役 古坂大魔王&中島、浅虫海岸に座り込み遠くをみつめる駒井&黒川、横浜組には欠かせない存在で、津軽メイド珈琲店の常連客青木を演じる宇野祥平が軍手をはめて微笑む場面や、弘前れんが倉庫美術館前でいとが勇気を振り絞って高校の同級生早苗役、ジョナゴールド(りんご娘)に声をかけるシーンなど、それぞれのキャラクターを感じさせるシーンが切り取られている。

映画『いとみち』は2021年6月18日(金)より青森先行上映、6月25日(金)より全国で公開!
監督・脚本:横浜聡子
出演:駒井蓮/黒川芽以、横田真悠、中島歩、古坂大魔王、ジョナゴールド(りんご娘)、宇野祥平、西川洋子/豊川悦司
配給:アークエンタテインメント
©2021『いとみち』製作委員会