幸せを追い求めたその女性は、なぜ社会を震撼させる凶悪事件を起こしたのか―『哀愁しんでれら』に出演する田中圭のクランクアップコメント映像が解禁された。
市役所に勤める女性が、一晩で怒涛の不幸にあい、すべてを失ってしまう。人生を諦めようとしていた彼女だったが、8歳の娘を男手ひとつで育てる開業医と出会い、優しく、裕福で、王子様のような彼に惹かれていく。不幸のどん底から一気に幸せの頂点へ駆け上がる、まさにシンデレラとなった彼女は新婚生活を始めるが、ある日、前代未聞の凶悪事件を起こしてしまう・・・。主人公・小春役を演じるのは土屋太鳳。監督は渡部亮平。
今回、本作『哀愁しんでれら』のクランクアップ時に撮影された田中圭のインタビュー映像が解禁された。「すごい面白い脚本だと素直に思いましたし、向き合い甲斐のある役だと思いました」と語る田中は、劇中で主人公の小春が運命的な出会いを果たす開業医・泉澤大悟役を演じている。いわばシンデレラにおける「王子様」的な役回り。しかし、そんな本作の王子様には変わった一面があるらしく、「なんかもうちょっと変わり者だったり、サイコパスだったりとか、そういうところを押し出していった方が良いのかなと思って、(脚本を)読んでいたんですけど、現場に入って、監督の話とかイメージとか聞いていると『あ、多分そうじゃないんだな』って。比較的ナチュラルにやっているつもりなんですけど、まあ、変なところも確実にあるし…」と振り返る。
さらに田中は見どころについて「起きていることって、結末に向けてバッドエンドというか、どんどんどんどん悪い方向に進んでいく話なんですけど。でも実はすごい良い方向に進んでいたかもしれない話で。じゃあ、なぜ悪い方向に進んでいったんだろうってひとつひとつ考えていった時に、実は正解がないんですよね」と語り、「その場その場でその人ができる最善の選択であったりとか、逆に“そうするしかなかった”っていう選択だったりとか、誰が悪いわけでもないんだけど。ただただ人生のいろんな選択の中で最善を選んできていたはずなのに、ゴールがそこに行き着いてしまっていることの人間の弱い部分や脆い部分とか、そういうのがすごい面白いと思っていて」「それこそ『ジョーカー』と一緒だなと僕思ったんで。小春ってジョーカーみたいなもんだなと」と続ける。
2019年に製作されたアメリカ映画『ジョーカー』を引き合いに出し、独自の解釈を語った田中だが、最後には「ま、なんだかんだ言いましたけど好きに観てください」と観客にメッセージを送った。
田中圭 クランクアップコメント映像
映画『哀愁しんでれら』は2021年2月5日(金)より全国で公開!
監督:渡部亮平
出演:土屋太鳳、田中圭、COCO、山田杏奈、ティーチャ、安藤輪子、金澤美穂、中村靖日、正名僕蔵、銀粉蝶/石橋凌
配給:クロックワークス
©2021 「哀愁しんでれら」製作委員会