全く異なる生き方の女性たちの自立を描く『あのこは貴族』に出演する門脇⻨と水原希子が撮影秘話を明かす特別映像が解禁された。

原作は、映像業界が最も注目する小説家・山内マリコによる同名小説。監督を務めるのは、本作が待望の長編2作目となる岨手由貴子監督。主演は、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」でヒロイン・駒役を好演している門脇麦、共演には、女優だけでなく、モデル、デザイナーと多彩に活動し、常にその動向から目が離せない水原希子。門脇演じる、都会に生まれ、婚活に余念がない箱入り娘の華子と、水原演じる、地方から上京し、自力で都会を生き抜く美紀。同じ都会に暮らしながら、全く異なる生き方をする2人の人生が交差したとき、それぞれが自分の居場所を見つめ、恋愛や結婚だけではない自分の人生を切り開こうとするシスターフッドムービーの新境地が誕生した。

今回解禁された特別映像では、本作で華子と美紀を演じた門脇と水原が映画について自身が演じた役柄についての想いを明かしている。華子を演じた主演の門脇は「女の子2人の映画って世界中でも今までもたくさん作られてきているけど、お互いバラバラに一歩一歩歩む、そういう映画は見たことが無かった」と語った。「今までになかったガールズムービーになる」と自信を覗かせるその姿とは裏腹に、劇中では少ないセリフと控えめな表現で箱入り娘の華子を見事に体現している。結婚=幸せであることを信じ、家族や家柄といった狭い世界の価値観から抜け出せずにいる華子について、「自分が“これをしたい”と決断することで、家族が傷ついたり、裏切ってしまった、ということもあるからレールを踏み外せない」と分析をしながら、「台本を更新していく喜びがすごくあった」と当時の撮影を振り返っている。

一方で、水原は自身が演じた美紀という役柄を「挫折を繰り返しながらも、自分の居場所を一生懸命見つけて強く生きていく女性」と語った。また、門脇同様現場で進化していく台本や物語を肌で感じたようで「実際やってみて(台本より)もっと膨らむ感じはあったよね」と振り返っており、その言葉を裏付けるように、映像内では、岨手監督と念入りに話し込む門脇、水原の姿も映し出されている。

現場での共演シーンでは「鳥肌がたった」と水原を褒め称える門脇に対し、水原も「かっこよかった」と互いに称賛している。同時代を代表しながらも、真逆とも言える持ち味を持つ女優2人の個性が静かに交わる共演シーンは本作の大きな見どころとなっている。

特別映像

映画『あのこは貴族』は2021年2月26日(金)より全国で公開!
脚本・監督:岨手由貴子
出演:門脇麦、水原希子、石橋静河、山下リオ、佐戸井けん太、篠原ゆき子、石橋けい、山中崇、高橋ひとみ、津嘉山正種、銀粉蝶
配給:東京テアトル/バンダイナムコアーツ
©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

【文/片岡由布子】