前衛的な世界観で少女の最初で最後の恋を描く『ベイビーティース』に各界の著名人からのコメントとイメージイラストが到着した。
本作が長編デビューとなるシャノン・マーフィ監督が、前衛的な世界観で少女の最初で最後の恋をヴィヴィッドに描き出し、世界各国の映画祭を席巻、「注目すべき10人の監督」(Variety誌)にも選出されている。ミラ役は『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で注目を集め「次世代スター10人」(HollywoodReporter誌)にも選ばれたエリザ・スカンレン。ミラが恋に落ちるモーゼス役には、本作で激賞を浴びヴェネチア国際映画祭最優秀新人賞を受賞したブレイク必至のトビー・ウォレス。また、ミラの父親役に『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や『レディ・プレイヤー1』など近年ハリウッド大作で活躍するベン・メンデルソーン、ミラの母親役には『ババドック~暗闇の魔物~』でTIME誌の「今年最高の演技トップ10」に選出されたエシー・デイヴィスなど実力派俳優が脇を固める。
本作へ各界で日本のカルチャーを牽引する17名の著名人から絶賛コメントが到着した。また、イラストレーターの平泉春奈、雪下まゆほか、若者に絶大な支持を集める気鋭のアーティストが本作をイメージして描き上げたイラストも寄せられ、それぞれ独自のタッチで本作の世界を鮮やかに表現している。
イラスト
コメント
尾崎世界観(クリープハイプ)
途中、何度も逃げたくなったけれど、どうしても目が離せなかった。
感情移入するのも失礼なほどに、残酷で正直だった。
ラブリーサマーちゃん(ピチピチロックギャル)
沢山生えていた乳歯が一つずつ抜けていくように、私たちは一つ一つ知りながら大人になっていく。主人公にとって最後のピースである「恋愛」の素晴らしさと惨さを、追体験する2時間でした。
塩塚モエカ(羊文学)
それぞれの不完全さを抱えながらも、互いの存在に支えられて前を向くミラたち。
愛することの暖かさも繊細さも正直に描いた、とても美しいストーリーでした。
Rachel(chelmico)
私にとって何よりも印象的だったのは「朝」のシーン。
この朝を迎えるために私は何度でもこの映画を観るし、この朝を迎えるために生きているような気にさえさせられた。
焼きつきました。
小川紗良(女優・映像作家)
花火が着火して燃え尽きるまでを見届けるような、刹那の恋。
彼女と彼でしかありえないその閃光が、スクリーンを越えて胸に焼き付く。
命を削る恋の行く末で、彼女が最期に見た景色のことを想って止まない。
枝優花(映画監督・写真家)
誰も正しくなくて、清くもない。
うまくいかなくて、寂しくて、過去と今を行ったり来たり。
けれど本当は、皆人間はそんな感じでどうしようもないのかもしれない。
それでも愛を抱きしめて、未来を見つめる、それが生きるということだと信じたくなる。
mim(モデル)
主人公のミラの心情の変化がすごく伝わる作品でした。
ミラの心情が変わっていくにつれ、映像にも心情とリンクするようなカラー。
たまに見せる切ない表情も、ワクワクしてる表情も全てが綺麗。
彼女がやりたいことを、たくさんの愛情を注いで叶えようとする親の気持ちも、
自分はまだ親になったことはないけど深く感じることができました。
最初で最後の恋を、まっすぐに生きる彼女を愛しく思える作品でした。
mam(モデル)
病を抱える主人公ミラ。
周りの環境は、そんな彼女を壊れないようにと優しく包んでくれているように見えました。
けれどそれはミラの自由も奪っていくようで、そんな中出会った不良青年のモーゼス。
彼と過ごした日々はとてもカラフルで、色んな感情に溢れて、まさしく「生きている」ようでした。
強く生きたい、行きたい。そんな感情と、それぞれの想いが交差していく。
とても心揺さぶられる。そんな映画です。
紅林大空(マルチクリエイター)
鮮やかな視点、美しい音楽、人間模様、狂っているから全てが愛おしい。きらめく光の中絶望をのせて転げる大きな観覧車のような作品です。エンドロールでもう1度深く息を吸い込みたくなりました。
今日マチ子(漫画家)
時間が許す限りの成長に挑む少女。
周りの人々の不完全さと美しさが輝く。
これは「難病もの」ではない。
揺れる気持ち、息づかい、今を生きること。まごうことのない青春作品の誕生だ。
宮崎夏次系(漫画家)
映画にでてくる、外から屋内にはいっていく長回しが好きです。
ブギーナイツとか、グッドフェローズとかの。この作品の長回しの終わりには、
見たこともない瞬間が待っていて。とても忘れられない。
魚喃キリコ(漫画家)
強く、弱く、
恋と愛のはざまを観ている。
ふせでぃ(漫画家)
日記を読んでいるような感覚になる美しい映画。
初恋をし、とても危険な男の子に惹かれるミラが、お化粧やファッションを楽しんだり、
等身大の女の子に描かれていてとても良かった。
最大限残りの命を楽しんでいる様子に、喜びと同時に切なさに襲われる。
森もり子(漫画家・漫画原作者)
日常の切り取り方が鮮やかで、新鮮。
切ないラブストーリーでありながら、様々な問題に抗いながら生きる人々の群像劇でもあり、とても豊かで美しい映画でした。
鹿野淳(MUSICA)
今後、「これ、BABYTEETHみたいだね」という言葉が出てきそうなほど、革新的に映像が美しく、独特のサイケデリックなノンビート感がある。死にたくなるほど生きたくなるような、刹那な心情が眩しくて堪らない。
Ryoko Kuwahara(NeoL/編集長)
古典的な恋物語でありながら、こんなにも瑞々しく美しいということこそが“本物”の証。
エリザとトビーが放つ光は、誰しもの胸に眠るあの頃の思い出を炙り出し、揺さぶる。
SYO(映画ライター)
正しさなんて、どうだっていい。ただ突っ走れ。恋に、今に、心のままに。
めちゃくちゃだけど、めちゃくちゃ生きてる。
強烈に泣いた。こんな涙があるんだな。
映画『ベイビーティース』は2021年2月19日(金)より新宿武蔵野館、ホワイトシネクイントほか全国で公開!
監督:シャノン・マーフィ
出演:エリザ・スカンレン、トビー・ウォレス、エシ―・デイヴィス、ベン・メンデルソーン
配給:クロックワークス/アルバトロス・フィルム
© 2019 Whitefalk Films Pty Ltd, Spectrum Films, Create NSW and Screen Australia
【文/片岡由布子】