『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』の完成報告会イベントが2月13日(土)に都内で行われ、山﨑賢人、清原果耶、藤木直人、三木孝浩監督が登壇した。
1995年東京―。科学者の高倉宗一郎は、尊敬する偉大な科学者であった亡き父の親友・松下の遺志を継いだプラズマ蓄電池や実用化ロボットの完成を目前に控えていた。愛猫のピートと、松下の娘・璃子との穏やかな日常の中で、研究に没頭する日々を送っていたが、罠にはめられ、研究を奪われ会社も追われてしまう。さらに宗一郎は冷凍睡眠させられ、目が覚めた時そこは、2025年の東京だった―。ピートや璃子の死を知り、すべてを失ったと知る宗一郎だが、ヒューマノイドロボットとPETE(ピート)の力を借り、30年の時を超えて璃子を救おうと決意する―。主演は山﨑賢人、監督を三木孝浩が務める。
1956年に発表されたロバート・A・ハインライン著によるSF小説「夏への扉」を実写映画化した本作だが、そのタイトルに「最初は『どういうこと?』と思った」と明かす山﨑は自身がSF好きということで、「デビュー映画以来の三木さんとご一緒できるということと、信頼しているチームのみなさんと映画が作れるということでワクワクする要素がたくさんあり楽しみにしていました」と振り返った。共演する清原も「私も映画のデビュー作が三木さんだったので、またご一緒できるのがうれしい」とオファーを受けた当時を振り返った。
一方で、本作ではロボットという役どころの藤木は「ビックリしましたね。人間じゃない」と驚きを隠せなかったようで「ハードルが高いというか難しそうだったので一回お断りしました(笑)」と明かしつつ、三木監督は「早く藤木さんのロボット役を(見せたい)」と笑顔を見せた。
本作で描かれる“愛”について、山﨑は「久々にピュアな恋愛をやらせていただいて、やっているときもそうだったんですけど、完成した作品を観てやっぱり・・・恥ずかしかった」と明かし、「家族としての愛、恋人としての愛、友達としての愛とかいろいろあると思うんですけど、愛が続いていくのがすごく素敵」とコメントし、「照れちゃいました」と照れ笑いを浮かべた。
清原も「(清原演じる)璃子と(山﨑演じる)宋一郎が穢れがない。どこまで宋ちゃんのことを思えるのかとか、そういうことも考えながら現場にいました。ピュアだなと思いながら完成した映画を観ました」と振り返った。
タイトルの『夏への扉』には、猫のピートが“夏”につながる扉を探すことからつけられており、本作では“諦めない”ということが重要なテーマになるが、“諦めたくないと決めていることは?”という質問に「どんな状況でもOKが出るまで諦めない。くじけそうになることもあるけど、諦めないということは信念を持ってやっています」という山﨑。清原は「どれだけ極寒の場所に行っても、時間がタイトな時があっても芝居を毎回楽しんでやるということは諦めないでできたらいいなと思う」と語った。
最後に山﨑は「最初にレトロでチャーミングなみんなに愛される映画にできたらいいねと監督に言われて、そんな映画になっていると思います。公開は延期されましたが、タイトルと同じような、いい扉を開けて公開できる日を楽しみにしています」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
映画『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』は近日公開!
監督:三木孝浩
出演:山﨑賢人、清原果耶、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造、藤木直人
配給:東宝、アニプレックス
©2021「夏への扉」製作委員会