「ドイツ映画祭 HORIZONTE 2021」が5月20日(木)より開催されることが決定し、併せてプロモーション映像とキービジュアルが解禁された。

最新のドイツ映画から厳選した映画を届ける「ドイツ映画祭 HORIZONTE 2021」では、ドイツの今を体感できる作品が紹介される。今年は、2019年・2020年ベルリン国際映画祭での受賞作で日本未公開作品を中心に6本の劇映画と1本のドキュメンタリー映画がラインナップされた。オンラインによるトークやディスカッションでは、ドイツ映画界が誇る気鋭の監督や俳優が、それぞれの作品の見どころ、そして作品に込めた思いを深く語る。

プロモーション映像はデザイン・クリエーターチームtnyuによるエレクトロニカ音楽とエッジの効いた編集。キービジュアルには現代ドイツ映画界の若き才能の2作品の場面写真が掲載。新鋭の女性監督ノラ・フィングシャイトの『システム・クラッシャー家に帰りたい』、そして20代のイラン系のファラズ・シャリアット監督によるLGBTQテーマ作品『未来は私たちのもの』となり、これからのドイツ映画界に新風を吹き込む監督たちの作品で飾られた。

オープニングを飾るのは、1994年生まれのイラン系ドイツ人のファラズ・シャリアット監督による自伝的デビュー作『未来は私たちのもの』。ドイツにおける移民系の青年の成長とLGBTQカルチャーを繊細かつポップに描きベルリン国際映画祭テディ賞受賞作。監督が日本のアニメファンであり、アニメへの愛が随所に見られる。その他、ドイツ在住のイラン人モハマッド・ラスロフ監督による問題作、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作『悪は存在せず』。政治犯が収容されるイランの刑務所で生まれ、その後ドイツに渡った女優、作家のマリアム・ザレーが初めてカメラを通じて自身の誕生の場所に迫るドキュメンタリー映画『マリアム エヴィーン刑務所に生まれて』。

ドイツにおけるイスラム教徒のコミュニティの現実を描くメフメト・アキフ・ビュユックアタライ監督(トルコ系ドイツ人)『オライの決断』、A.デブリーンの小説を原作とするファスビンダー監督によるテレビ映画を、アフガニスタン系ドイツ人のブルハン・クルバニ監督が移民による現代版にリブートした3時間を超える長編大作『ベルリン・アレクサンダープラッツ』。主演のヘレナ・ツェンゲルが11歳でドイツ映画賞歴代最年少の女優賞を獲得したベルリン国際映画祭2020銀熊賞『システム・クラッシャー 家に帰りたい』(新鋭ノラ・フィングシャイト監督)、若き日のファスビンダーを名匠オスカー・レーラー監督が描いた『異端児ファスビンダー』。また、関連プログラムとして、ファスビンダー監督の集大成的超大作『ベルリン・アレクサンダー広場』(1979、1980年)も上映される。

上映作品

『未来は私たちのもの/Futur Drei(原題)』(監督:ファラズ・シャリアット)
『システム・クラッシャー 家に帰りたい/Systemsprenger(原題)』(監督:ノラ・フィングシャイット)
『悪は存在せず/There Is No Evil(原題)』(監督:モハマッド・ラスロフ)
『ベルリン・アレクサンダープラッツ/Berlin Alexanderplatz(原題)』 (監督:ブルハン・クルバニ)
『マリアム エヴィーン刑務所に生まれて/Born in Evin(原題)』(監督:マリアム・ザレー)
『異端児ファスビンダー/Enfant Terrible(原題)』(監督:オスカー・レーラー)
『オライの決断/Oray(原題)』(監督:メフメト・アキフ・ビュユックアタライ)

「ドイツ映画祭 HORIZONTE 2021/HORIZONTE 2021-FESTIVAL DES DEUTSCHEN FILMS」

会期:2021年5月20日(木)~23日(日)
会場:ユーロライブ(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)
チケット発売:5月1日(土)予定

プロモーション映像

「ドイツ映画祭 HORIZONTE 2021」は2021年5月20日(木)~23日(日)にユーロライブで開催!