『ファーストラヴ』の大ヒット御礼舞台挨拶が2月28日(日)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、北川景子、芳根京子、堤幸彦監督が登壇した。

「動機はそちらで見つけてください」アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる島本理生の小説『ファーストラヴ』は、登場人物の奥底まで掘り下げた心理描写に定評のある島本理生が放つ‟稀代の問題作“とも称された傑作サスペンス・ミステリー。主演を務めるのは北川景子。女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る主人公の公認心理師・真壁由紀を演じる。由紀の義理の弟で、由紀と共に事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉を中村倫也、父親殺しの容疑者・聖山環菜を芳根京子、由紀の夫で迦葉の兄・真壁我聞を窪塚洋介が演じる。監督は堤幸彦。

2月11日(木・祝)より公開された本作だが、26日(金)からはキャスト・監督によるコメンタリー上映が開始され、映画館での上映とともにこの日登壇した堤監督と北川、芳根に加え、中村倫也、窪塚洋介による副音声でのトークを聞くことができる。この日もコメンタリー上映で鑑賞した観客もおり、「全く別アングルでしゃべってます」と笑う堤監督。

そんなコメンタリー上映について北川は「最初聞いたときに『そういう類の作品ですか?』と聞いちゃって。見入っちゃう気がして、ライトにしゃべれる自信がないって言ったんですけど、案の定見入ってしまって・・・」と明かしつつ、「男性陣がツッコミを入れながら話が進んでいったので、そのシーンと関係ない会話が繰り広げられているのが見どころです」とコメント。堤監督から「2人はお客さんになりきって、泣きじゃくっていた」と言われた北川と芳根だが、芳根は「ティッシュありますよって(笑)」と収録中にティッシュを渡されたことを明かし、笑いを誘った。

撮影では「必ず同じことを毎テイク再現してくれる。なかなかできない」と北川について語る堤監督。劇中では涙を流すシーンも多く含まれる本作だが、実は「台本に涙って書いてなかった」というシーンでも涙を流した芳根は「あふれてくる感情だった。(涙を流すのは)どうなんだろって思ったんですけど・・・」とその見え方に複雑な思いもあったようだが、堤監督は「作為は感じなかった。すばらしかった」と大絶賛した。

また、以前のイベントでも中村倫也から、北川のことを「好きすぎる」と言われるほどの芳根の“北川への愛”だが、「(北川と)毎日連絡を取らせてもらってる」と明かす芳根。そんな北川から「『きょんちゃん(芳根)ががんばってると思ったらがんばれる』と言われて。好きな人と一緒にがんばるのって幸せだなと日々感じています」と笑顔を見せ、北川は「久しぶりの連ドラで“こんなに大変だったけな”とか、心が折れそうなときとかにちょうどよく連絡をくれて。一緒にがんばっている感じがして勇気をもらっています」と笑顔で返した。

さらにこの日、2月28日が24歳の誕生日である芳根に、サプライズで北川から花束が渡され、「会わない間に大変なお仕事を乗り越えて、本当に立派な女優さんになって。私もお芝居の事だったり、学ばせていただいているなと思いました。プライベートでも仲良くさせてもらって、これから本当に楽しみな子だなと思っています」とメッセージが贈られると、感動のあまりに涙が止まらない芳根は「すごく幸せな誕生日だなと思って・・・。こういうご時世でなかなか人とも会えなくて、今日も舞台挨拶が入ったと聞いてすごく嬉しくて、それだけで素敵な24歳のはじまりだなと思っていたんですけどまさか嬉しいお言葉をいただけるなんて」と満面の笑みで答えた。

【写真・文/編集部】

映画『ファーストラヴ』は全国で公開中!
監督:堤幸彦
出演:北川景子、中村倫也、芳根京子、板尾創路、石田法嗣、清原翔・高岡早紀、木村佳乃、窪塚洋介
配給:KADOKAWA
©2021『ファーストラヴ』製作委員会