精神が崩壊する極限の“ラビリンス・スリラー”映画『ビバリウム』の大島依提亜と嶽まいこが手がけた特別版ビジュアルが解禁された。
夢のマイホームを探すトム(ジェシー・アイゼンバーグ)とジェマ(イモージェン・プーツ)は、不動産業者のマーティンに案内され、早速見学することに…。タイプライターの音で刻まれる「お住まい探しは慎重に。」の文字通り、この選択が悪夢の始まりだった―。本作は、新居を探す若いカップルが不動産屋に紹介された住宅地から抜け出せなくなる“ラビリンス・スリラー”。監督は、新鋭ホラー監督ロルカン・フィネガン。
国内最大級の映画レビューサイト「Filmarks」が発表した3月公開の映画期待度ランキング第1位を獲得し、話題沸騰中の映画『ビバリウム』。ゴールデン・グローブ賞作品賞受賞『ノマドランド』、大泉洋主演ミステリー映画『騙し絵の牙』など注目作を抑えての1位となり、さらに期待が高まっている。
今回、映画ファンの心を鷲掴みにすること間違いなしの4種類の『ビバリウム』特別版ビジュアルが解禁された。手掛けたのは、『ミッドサマー』の日本限定アートポスターをはじめとする数々の映画ポスターや書籍の装丁などを手掛ける超人気グラフィックデザイナー&アートディレクターの大島依提亜。今回は、“日常”と“不思議”を併せ持つイラストが特徴のイラストレーター・嶽まいこが本作に登場する住宅街ヨンダーの独特の世界観を表現している。
嶽のイラストを使ったビジュアルでは、主人公たちが抜け出せなくなる謎の住宅街“ヨンダー”の〈昼〉と〈夜〉を表現している。白く縁取られた〈昼〉は、屋根に「HELP」と書かれた家の前で赤ん坊を抱きながら呆然とするトムとジェマの姿が見え、明るくも絶望を感じるヨンダーの昼間を再現している。そして黒く縁取られた〈夜〉は、一軒の家の明かりだけが虚しくも煌々と輝き、その光の中でトムとジェマが手を取り合いダンスする様子を一人の少年が見つめている。
さらに大島がデザインしたビジュアル2種も、究極のラビリンスを表現している。一つは、空に浮かぶミントグリーンの家から“住人”の三人が飛び出している。よく見ると全ての面が家の正面であり、入り口があるのに出口が見つけられないヨンダーの世界にも通じるデザインだ。さらにもう一つは、羅列する“9番の家”の各所にトム・ジェマ・少年が潜んでいる。トムが掘る穴、不動産屋の車もあり、ヨンダーで起きる様々なエピソードを物語っている。大島依提亜と嶽まいこが放つ、様々なヨンダーの姿がうかがえる、お洒落かつ不気味な特別版ビジュアルには、他にも様々なヒントが隠されているかもしれない・・・。
大島依提亜(グラフィックデザイナー)コメント
究極のSTAY HOME映画。ただし強制。
映画(館)でよかったと思うはず。
嶽まいこ(イラストレーター)コメント
絵に描いたような、可愛くも不気味なミントグリーンの家に、いかにも雲らしい雲の浮かぶ空。
どこまでも人工的な風景に、違和感を感じた時にはもう遅い。
かつての理想のすべてが、もう禍々しいものにしか見えない。
映画『ビバリウム』は2021年3月12日(金)よりTOHO シネマズシャンテほか全国で公開!
監督:ロルカン・フィネガン
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、イモージェン・プーツ、ジョナサン・アリス
配給:パルコ
© Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
【文/片岡由布子】