ミュージカル『ウェイトレス』が3月9日(火)に東京・日生劇場で初日を迎え、囲み取材に高畑充希、宮野真守、宮澤エマ、LiLiCo、浦嶋りんこが応じた。

本作は、映画『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』(2007)をベースに製作されたブロードウェイミュージカル。2016年3月にブロードウェイにて上演が始まると、瞬く間に記録的興行成績を上げ、全米ツアー公演、及び、ロンドン・ウェストエンド公演も大盛況となった。主人公ジェナ役を高畑充希、ジェナが予想しなかった妊娠により訪れた産婦人科で出会うポマター医師役を宮野真守、ジェナを温かい目で見守るウェイトレス仲間のドーン役を宮澤エマが演じる。

コロナ禍での稽古ということで「どうなるか分からない中でみんなで一生懸命やってきたので、やっとお客さんと一緒にこのミュージカルを楽しめるんだとワクワクしています」と挨拶した高畑。宮野も「今までとは全然違う環境での作品作りになった」と不安を口にしつつも「こんな状況だから一丸となって作品作りができた」とチームワークの良さをうかがわせた。宮澤は「たくさんの奇跡が重なり合って今日を迎えられた」と笑顔を見せた。

そんな本作について「最初はニューヨークで拝見した」という高畑は、その後もロンドン、再びニューヨークと観劇を重ね、「何度見ても楽しい作品だし、それを日本のキャストで上演できるのは幸せです。それに自分が出てるってなんのこっちゃって話ですけど(笑)」と笑いを誘いつつ、「お客さんが入って最後のピースが入る」と観客を迎えられる喜びを口にした。

今回舞台で初共演となる高畑と宮野だが、「相談しながら稽古ができて、すごく心強い存在でした」という高畑。一方で宮野は「物語の登場人物に自然となれる。楽しくてしょうがない」と高畑の役作りを称賛した。

さらに高畑は本作について「みんなが一度は感じたことがある、かつてのあの自分ってどこにいっちゃったんだろうという、取り戻せなくなった自分をどう取り戻すかと言うテーマもある作品。曲はポップで素晴らしいですし、ストーリーも展開が早くて楽しいですけど、リアルなごちゃっとしたものを美しいパイで包んだような作品になっています。どういう気持ちになるのか興味深いです」とメッセージを贈った。

ミュージカル『ウェイトレス』は3月9日(火)~30日(火)に東京・日生劇場で上演された後、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、名古屋・御園座で上演。

 ミュージカル『ウェイトレス』公式サイト