安田顕主演映画『ハザードランプ』が2022年に公開されることが決定した。
代行ドライバーという様々な客を乗せる仕事に焦点を当て、夜の町の人間ドラマと男ふたりの奇妙な関係と因縁を、監督・榊英雄×脚本・清水匡の映画『アリーキャット』コンビが完全オリジナルストーリーで映画化した本作。地方都市で代行ドライバーとして働く須貝(安田顕)。ある満月の夜に、新人ドライバー刈谷(山田裕貴)とタッグを組むことに。「――満月の夜には何かが起こる。実際に、女子中学生が誘拐されたのも、満月の夜だった!」。そんな同僚の言葉を背に仕事に向かう2人だったが、様々な酔客の相手をするうちに、思いもよらず過去が交錯していき・・・。
主人公・須貝役を演じるのは演劇ユニット「TEAM NACS」メンバーで、映画・ドラマ・舞台など数々の話題作に出演、硬派な役から個性的な役まで幅広く演じることに定評のある安田顕。その代行ドライバーの相棒として一夜を共にする刈谷役を、大好評のうちに終了したドラマ「ここは今から倫理です。」(NHK)に主演したほか多数の映画に引っ張りだこの山田裕貴が演じ、数時間のうちに変化していく男たちの物語に深みを与えている。ふたりの過去に、いったい何があったのか…。交錯する人間ドラマは、濃く、深く、そして時に滑稽で…地方都市の夜に浮き彫りになる男たちの物語に期待が高まる。
安田顕 コメント
最初はハードボイルド、クールな作品という印象でしたが、結果、様々な人間模様を描いたヒューマンな作品になった気がしております。
約3週間の福井ロケ。連日の雨、風、雪。
お天道様に試されているような現場でした。
各シーン毎、榊監督と話し合いながら撮影に臨みました。
山田裕貴君はじめ、大好きな俳優さん達とご一緒できたこと、榊組のスタッフの皆様と共に撮影できたことに感謝申し上げます。
完成を心待ちにしております。
山田裕貴 コメント
声をかけて頂き思ったのはまた安田顕さんとまたお芝居できることに喜び、有無を言わさず「やりたい」と思いました。以前父と息子として、共演させてもらったときに、自分の父親と接しているような、“本物”の感覚をお芝居で味あわせてもらったことがずっと残っていて、このハザードランプの本を読んだときも、生きた人物たちを、熱く、悲しく、儚く、生きることができる想像がすぐ出来たことを覚えています。
そして、撮影に入れば、まさにそのとおり。
脚本の想像を超えるセッションに、自分の人生より、心が動いているのではないかと、
自分の世界を疑いました。
それくらい刺激的で、濃密な時間でした。
福井県でのオールロケ福井の土地、ぬくもりに感謝しています。
ぜひ、お楽しみに。
榊英雄(監督)コメント
三密回避が常識?になってしまった2021年に福井嶺南にて濃厚な男2人の物語を撮影しました。
主な舞台は車内。密です。
(でも、コロナ対策はもちろんバッチリですよ)
感情息遣い匂いが濃厚に感じる距離です。
運転代行で働く男のほぼ夜一日のお話です。
『ナイト・オン・ザ・プラネット』、『タクシードライバー』、私が大好きな名作は車内の密で作られました。少々こじつけではありますが、それだけ人間の喜怒哀楽が垣間見ることのできる半径1メートルの劇場です。
その劇場の舞台に、登場するのは安田顕さん山田裕貴さん。2人の丁丁発止をお楽しみにして頂けると幸いです。素晴らしいスタッフキャストと福井嶺南地方の皆様に心より感謝申し上げます。
ストーリー
とある地方都市。須貝は運転代行ドライバーとしてひっそりと暮らしていた。しかし、満月の夜に、その小さな町で女子中学生の連れ去り事件が発生。犯人が捕まらないまま迎えた次の満月の夜、新人の刈谷が入社し須貝とタッグを組むことに。「――満月の夜には何かが起こる」。そう嘯く同僚の言葉を背に車に乗り込む2人だったが、一癖も二癖もある乗客たちを相手にするうち、お互いの過去が交錯していき…。初対面の須貝と刈谷、2人の過去にはいったい何があったのか――。地方都市の夜に浮き彫りになる、男たちの人間ドラマ。
映画『ハザードランプ』は2022年に全国で公開!
監督:榊英雄
出演:安田顕、山田裕貴
配給:東映ビデオ
©2022「ハザードランプ」製作委員会