『ゾッキ』の公開直前イベントが3月20日(土)に都内で行われ、竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督、九条ジョー(コウテイ)、鈴木福、松井玲奈、大橋裕之が登壇した。

その独特な表現力が唯一無二の作家と称される天才漫画家・大橋裕之の幻の初期作集「ゾッキA」「ゾッキB」を原作に、日本を代表する俳優であり、クリエイターとしても異能示す竹中直人・山田孝之・齊藤工の3人が映画監督として共同制作をした奇跡の実写映画。『ゾッキ』が生まれた原点である、大橋氏の生まれ故郷・愛知県蒲郡市でロケを敢行し、吉岡里帆、鈴木福、満島真之介、柳ゆり菜、南沙良、安藤政信、ピエール瀧、森優作、九条ジョー、木竜麻生、倖田來未、竹原ピストル、潤浩、松井玲奈、渡辺佑太朗、石坂浩二、松田龍平、國村隼といった多彩なキャストが揃う。

本日より原作者・大橋の故郷で、本作のロケが行われた愛知県蒲郡市で先行上映が開始された本作。「すごく楽しかった」と振り返る鈴木は、アルバイト店員の役に「バイトをしたことがないので、こういう感じなのかなと思いながら」演じたことを明かしたが、そんな鈴木のキャスティングについて「声の音色です」と明かす竹中監督は自身が共演した2019年の朗読劇で鈴木の声を聞いたことで決めたことを明かした。

続けて松井が自身の役どころを語ろうとしたタイミングで、大きな揺れが発生した会場のスタジオ。イベントは一時中断され、「脚立の方は一度降りたほうがいい」と後方の取材陣に声をかける齊藤監督。竹中監督も「避難経路を」とスタッフに確認するなど安全の確保を行った。揺れが収まり、安全が確認された状態で再開されたイベントでは、本作に“白塗り、スキンヘッド”で出演した松井が「これまで何かにつけて幽霊を演じることがありまして」と明かし、本作の出演についても「こんなに素晴らしい幽霊のような役は二度とできないと思ってすぐにやりたいですとお返事した」と明かした。

本作で演技に初挑戦となった九条ジョーは「ドッキリ番組かと思いました」とオファーを受けた際の心境を明かしつつ、人生で初の坊主頭に「最初はあった」と明かしつつも、仕上がった姿を見ると「伴がそこにいるというか。さすが(齊藤)工監督と思いました」と語ったが、それを聞いた齊藤監督は「自分で伴がそこに、っていてるのすごいなと(笑)」とコメントし、笑いを誘った。

また、現場で“ちょっと楽しかったエピソード”を聞かれた松井は夜の撮影で移動する車内で「バックミラーに自分が映りこむと本当に幽霊に見えて、そんな自分をケータイで“写ってはいけないものが写りこんでいる”ように撮っている時間が楽しかったです」と明かし、「心霊写真を自分で偽造して撮ってました」と楽しんでいたことを明かした。

【写真・文/編集部】

映画『ゾッキ』は2021年3月20日(土)より蒲郡市先行公開、3月26日(金)愛知県先行公開、4月2日(金)より全国で公開!
監督:竹中直人、山田孝之、齊藤工
出演:吉岡里帆、鈴木福、満島真之介、柳ゆり菜、南沙良、安藤政信、ピエール瀧、森優作、九条ジョー(コウテイ)、木竜麻生、倖田來未、竹原ピストル、潤浩、松井玲奈、渡辺佑太朗、石坂浩二(特別出演)/松田龍平/國村隼
配給:イオンエンターテイメント
© 2020「ゾッキ」製作委員会