映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~』の完成披露イベントが3月29日(月)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、有村架純、松居大悟監督が登壇した。
テレビ東京で2017年「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」、2018年「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」が放送され、話題を呼んだシリーズ作品。日本の映画・ドラマ界に欠かせない名脇役が本人役で出演し、業界内視聴率30%とも言われた作品が、物凄い数の豪華な仲間を増やし、完全新作シリーズとしてドラマ24に帰ってくる。そして、2021年春には映画化される。元祖バイプレイヤーズの田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一をはじめ、総勢100人の名だたるバイプレイヤーズ(=名脇役たち)が全員本人役で出演する。
今回の映画化が実現するに至った経緯について、「(ドラマ版)シーズン2の終盤に突然(大杉)漣さんがいなくなってしまい、我々のバイプレイヤーズの旅は終了したと思っていたんですけど、その後一緒に作ってくれたプロデューサーや監督が、どういう形で出演できるのかということをいろいろなアイデアとともに模索してくれまして、最終的に“ネクストバイプレイヤーズ”にバトンを渡す役割だったら可能なのではないかと参加させていただきました」と明かした田口。
松重は「元祖と呼ばれる人たちが全面に出ているのはこれが最後だと思います。控えている若い人たちがこういうフォーマットで遊ぶ機会があれば、大杉さんの魂が生き続けているわけですし、若い人たちは素晴らしい俳優さんで」と称賛しつつ、「若い人たちは耳輪をつけているのが分かりまして。ピアスって言うんですか」と笑いを誘った。
これにすぐ後ろでピアスをつけていた柄本は「すいません(笑)」と恐縮しきりの様子。濱田も「ピアスを開けたくらいで言われたの高校生以来ですよ」と返しつつも「楽しくて気さくな大先輩たちなので話しやすいんですけど、一線ピシッとあって」と撮影を振り返った。
また、光石は「まさか映画になると思っていませんでした。それを熱望していたのは大杉さんだったので、実現したことが本当にうれしいです」と感慨深げに語った。その光石は「みなさんとフレンドリーにスケートボードをした」と明かすと、松重は「若い人に媚びるということを光石さんから学んだ」と言うと、光石は「お誘いしたでしょ?」と返し、これに松重は「できるわけないじゃないですか、誰かをケガさせたらどうするんですか(笑)」と笑いながら答えた。
そんなチームワークのよさをうかがわせる撮影現場について有村は「撮影の合間もみなさんで楽しくお話されていて、笑いが多い現場だった。ずっと今まで一緒にいたのかなと言うくらい落ち着いた」と明かし、自身が共演した役者の中で一番多いという光石について「光石さんのカバンから唐突に納豆が出てきたんです。これだけ一緒に時間を過ごしても、初めて見る一面っていっぱいあるんだなと思うと何度でもみなさんとまだまだ共演させていただきたいと思いました」とコメントし、これに松重は「いろんな若い人たちと仲良しになりたいの?」とツッコミを入れ、笑いを誘った。
最後に田口は「映画化は大杉漣さんなくしてはなかったと思います。見てくださるみなさんがちょっとでも癒されたり、ホッとしたり、楽しい思いになってくれれば漣さんも喜んでくれると思う」、松重は「コロナ禍で撮影がなくなるんじゃないかと思ったら不死鳥のようによみがえった。こういう仕事をやってても、まだまだ続けることができるきっかけになったかもしれない」とコメント、光石は「100人の俳優が出ています。細かいところまでいろんな方が出ていますので見てください。そして宣伝してください。大杉さんも喜ぶと思います」、遠藤は「この4人が同じ画面に出てくる作品はほとんどありません。普通一つの作品で共演しないような人たちがごっそり出てきます。お祭りのみたいな作品ですので楽しんでください」と本作をアピールした。
【写真・文/編集部】
映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~』は2021年4月9日(金)よりに公開!
監督:松居大悟
出演:田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、有村架純、天海祐希、役所広司
配給:東宝映像事業部
©2021「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会